もちろんそこまで売れはしない
「発売したのはもう10年くらい前です」と語るのは晃月人形代表の渡辺忍さん。
10年前には五月人形はこんなことになっていたのだ。『バイク乗り大将』の店頭価格は25万円。キリが良すぎるのも悩ましい。
−−あの、これ、売れるんですか?
「みんないいなとは思うでしょうけど、売れる数は少ないですよ。でもバイク好きの方は欲しいでしょうね。この前も新潟からわざわざ買いに来てくださった方がいました」
やはり売れない。しかしそれでいいらしい。元々量産できないので、たくさんも作れない。じゃあなぜやってるのかというと、差別化だという話。
いや、そもそも差別化する元の五月人形自体をよくわかってない。一体この世界はどういうことなんですか? |