田舎から上京してきて早二年。 土地勘もなにもまったくなく、右も左も分からないまま 携帯の乗換案内に身を任せて電車に乗ってた上京当時に比べると だいぶ地理に詳しくなってきた。
つもりだったが、最近「西東京」なる地域ものがあることを初めて知って愕然とした。 西?東京?えーと東の京都で東京だからその西というと京都? それとも中をとって愛知あたり?
そんなモヤモヤが頂点に達したので、 実際にどんなところなのか見に行ってきた。
(小柳 健次郎)
とってものどか
事前に調べたところに寄ると、西東京とは保谷市と田無市が平成13年に合併して出来た 比較的新しい市であるそうだ。
ということでまず保谷駅にやってきた。 池袋駅から西武池袋線で約20分と、都心から案外近い。
地方から上京してきた田舎者にとって「TOKYO」とはそれはもうギンギンに眠らない街を 想起させる文字列である。
ましてここは東京都西東京市というダブルTOKYO。 一体どんな新宿鮫がいるのかと思ったら、駅前で自分撮りしても誰も写り込まない ほどのどかなところだった。
西東京いろいろ
東京の西東京にある北町
西東京市にはいくつかの町があって、その町名もまた方角の付いたものが多いという。
しかも名前も北町・東町・南町、とそのまんまで、場所によっては東西南北の 方角グランドスラムが達成できるかもしれない。
東京都西東京市北町の緑地にある看板には東と西と北の文字が混在してる。 南の文字は残念ながらなかったが、それでもかなりの東西南北っぷりである。
東京の西東京の東町
北町から下って、保谷駅の南口の方に出るとそこは東京都西東京市の東町。 もう地名が反復横跳びしててなんだかすごい。
地名にインパクトがあるからといってその場所がなにか特筆すべきことがあるわけではなく、 普通に良い場所であることが多いというのはいままでにもたくさんありましたが、 今回もそうでしたしきっとこれからもそうだと思います。
西東京の工業製品と栄誉市民
東町から約4km程南下すると、今度は西武新宿線が通る田無駅に出る。 こちら側は駅前が結構発展していて保谷とはまた違った雰囲気であり、 西東京が最近合併して出来た地域であることを感じさせる。
また市役所内には西東京を代表する人や物が展示してあった。
スカイタワー西東京
東京と言えば東京タワー。しかも最近ではスカイツリーも建って、 とにかくタワーというのは東京の象徴と言っていい。
そしてここ西東京にももちろんタワーが存在する。 それがスカイタワー西東京である。
このスカイタワーは地上195メートルと中々の高さでありながら、 展望台や土産物屋など一切なく、ものすごくストレートに電波塔。 地元の方からは田無タワーと呼ばれてるらしいが、そっちの方がかなりしっくり来るストイックさである。
また科学館が隣にあり、そこの大きな丸いプラネタリウムの施設(サイエンスエッグ)と並んでいるため、 鉄塔だけでは出せない妙な迫力、というか圧迫感もあり、撮り方によってはこんな写真も撮れます。
とってものどかで良いところ
西東京という言葉の響きから裏原宿のようなものかと思っていたが、 実際行ってみるとこれがまたのどかで良いところで、のどかで良いところだった。 それ以外言うことがないので二度書いた。
肝心の方角に関するモヤモヤは晴れたわけではないが、 「どちらかというと西」ぐらいの感覚で認識することで対応していこうと思う。