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はぁ〜、帰ろ帰ろ |
飛距離があると、たしかにおめでたかった
飛距離のある方がおめでたい感じがした。バシュッと飛べば、ちょっと気が晴れて、わーっと大声でも出してみようかという気分になる。これはちょっとおめでたいのではないか。
おめでたいのではないか?「コレガ‥オメデタイ‥‥?」人類の温かい心を前にしたロボットみたいになってきた。
高架下で黙々とクラッカーを鳴らしていると、おめでたいが何なのかよくわからなくなってくる。おめでたさとは独りで成立しえないものなのだろう。誰か祝う対象がいないことには決定的なおめでたさは味わえない。
よく飛ぶクラッカーは、速く遠くまでおめでたさが届くから他よりちょっとだけ多くの人を祝えるだろう。大陸弾道間クラッカーというものがあったならと空想すると、やっぱりそれはちょっとおめでたいよなあと思う。 |