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フェティッシュの火曜日
 
「すぐおいしい」は正義だ


 

外食する際に重要なポイントというと、だいたい「うまい・安い・多い」ではないだろうか。このうち2つを満たしてたらまあ良しとする、というくらいの。この中で入りそうで入らないのが「早い」という要素だ。混んでる店はやだ、とも思うけど、予約したりすれば済む話。ハンバーガーから立ち食いそばまでファストフードも多いけれど、実際早い店はどのくらいでご飯を食べれるものなのか?これから上京してくる食べざかりポテトボーイたちの参考にでもなればと思います。

大坪ケムタ



ファストフードの王者をあらためて計測

言うまでもなく「ジャパニーズファストフード」の代表格であり「美味い・安い・早い」といえば吉野家。同じようなカウンター型の牛丼屋やカレー屋は少なからずあるものの、本家!という佇まいがこの吉野家オレンジにはある。しかし、早いといっても実際どのくらい早かったっけ?


おなじみ24時間エブリタイム王者。
どこでも安心の味。

カウンターには半分くらいの入り。お店に入って注文するタイミングでストップウォッチ押してみた。自分の前には2人分くらい丼作ってるようだが…来た!あらためて時間を計ってみると意外と早い。

約2分たらず。さすがだ。

もちろん混んでればコロコロ変わる「参考記録」ではあるけれど、納得の数字ではある。ガツガツと食う自分のような人ならトータル5分で食事完了。非常に時間的に効率がいい食事だ。それもこれがほぼ同じクオリティで全国にあるというのが大したもんだなあ。この安心感があるからチェーン店って好きだ。

 

いかにもアメリカらしいスピード

では、他の早い店はどんなもんだろう?まずはJR池袋駅構内にある「59secHOTDOG」。文字どおり約1分以内でホットドッグ出しちゃうぜ!という大胆な店だ。ピザですら30分とか言うのに!


ロゴもいかにもアメリカンだぜ。

パッと買ってその場で食べる。
パンは2種類、味もいろいろ。

ストップウォッチ押してから店員さんに注文するも、「あっ、スイカ残額ねえ!」とかオロオロしたけれど、お金払ってしまえば調理も早い。いちばんシンプルな59ドッグをパリッとセミハードロールパンで。厨房でひょいひょいひょいっと手際よくケチャップとマスタード塗ってけば完成。

できましたー。パンの質感もいいねえ。

時間は注文・支払いから足してこの時間。
すげえベロ長い人みたいだ。

時間は1分37秒。たしかに調理時間は59秒以内だったろうな、偽り無し!駅でのチョッパヤご飯といえば立ち食いそばが定番だけど、スーツ姿でこういうホットドッグというのもNYはマンハッタンのサラリーマン(見たことないけど)にでもなった気分でいいな。でも口の周りのケチャップには気をつけろ!

 

ゼロ分と言い切る誇りの定食

さて続いてはやや難易度上がって「早い定食」。短時間にそんな調理が出来るのか…といっても、実際のところ既にお膳に並んだものがどんどんと運ばれてくるのがほとんどだけども。しかしその中でもこう言い切ってるのはそうはないぜ。


サラリーマンの味方な居酒屋・さくら水産。
待ち時間0分と言い切ってます。

以前「魚肉ソーセージ100人前」でもお世話になったさくら水産。オフィス街中心に展開しているサラリーマン向け居酒屋です。ここのランチは500円から、しかも待ち時間ゼロ分!59秒以内ということですが、実際はいかに?

この日の定食は黄金かれいのチリソースがけ。

1分半切ってきた!

こちらもおばちゃんに食券渡してからだとたしかにゼロ分台。つーか定食でこれだけ早いと何も言えません。F1のピットインかよ、というチャキチャキ具合。

さらにさくら水産のランチはご飯味噌汁卵食べ放題という無限1UPばりの内容で知られている。量と速度に関してはほぞ最強と言ってよいのではないだろうか。学生街にあればまさにオアシス。


バリエーションも多いんだぜ。
でも取り過ぎるな!さくら水産ニストは紳士たれ。

ちなみに1杯目はおかずでいただき、2杯目は卵かけご飯にするのがマイスタイルです。

 

独立系牛丼は早さでも負けない

さて今回の「出るのが早い店」、主に知人に聞いたりブログなどから探したのだけど、牛丼で早いと聞いたのがこのお店、東京牛丼が売りの上野「東京牛丼 牛の力」さん。吉野家を越えれるか?


上野駅目の前とありがたい立地。
入れ放題だけどニオイに注意。

食券買うタイミングでストップウォッチスタート。椅子に座って入れ放題のにんにくがパワーあるなあ…と思ってたらもう来たよ。肉しっかり、味ちょい甘めの昭和テイストな牛丼ですな。

肉の存在感アリアリで美味し。

こちらも1分半切り。これが限界か。

こちらは特に早さを売りにしてあるわけではないけど、ネット評判で来てみたら噂どおり。牛丼というと大手チェーン系のイメージが強いけれど、こうした独自のお店もまた見る物アリです。味もまた違うしね。

 

ゼロ分にもほどがあるチョッパヤカレー

そして同じくここは早い!と噂を聞いて行ってみたのが「カレーハウス サンマルコ 東京駅一番街店」。ま、こちらに限らずカレースタンド系は早いというイメージたしかにあるけども…。


東京駅の地下にあります。
メニュー見た限り上品なカレー屋さん。

席についてスタンダードなビーフカレーを注文。すると…。

来た!速攻来た!上の写真撮ってる間に!

30秒切った!すげーな。

カレーというシンプルな料理とはいえ、30秒足らず出てくると「え?」て感じに驚く。しかも見ての通り上品な感じのカレーだし。味もほかのスタンド系とは違う濃厚かつ気品ある味。

トッピングも豊富でよいです。

ちなみに今回行けなかったところだと、オフィス街の定食屋やお店にはかなりチョッパヤなお店があるそう。昔「すぐおいしい、すごくおいしい」という宣伝コピーがあったけれど、たしかに待ち望んで美味いもいいけど「早くて美味い」もまた正義だ!

時間かけて食うばかりがいいとは限らない

ファストにはファストで応えるも礼儀

これくらい出てくるのが早いとも食うのも負けじと早くなり、5分で店出ることも…。まあよく噛んだ方がいいんだろうけど、テンションに任せる時もいいよね。胃袋だけは肉食系男子。

ちなみに今回の品が出る速度はどれも比較的お客さん落ち着いてる時間帯で、あくまで参考記録。メニューによってぜんぜん時間違いますのであしからず。


 
 

 

 
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