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フェティッシュの火曜日
 
予習復習めしが美味い


おいしいとは何か?それは思い込みだ。予習復習で思い込みを高めて飯を美味くするのだ。

何でもないメニューでもおいしく食べられたらいいなと思う。

そのためには予習、復習していけばいいんじゃないだろうか。

これはこれこれこういう歴史があって、こういう栄養もあるありがたい食べ物だ。そんな風に思い込められたなら、おいしく食べられる気がするのだ。

そんな思いつきを実際に試してみたくなった。

大北 栄人



どれを選ぶか?

最近家族が増えたためファミレスによく行くようになった。味がどうのとか全く考えないで、ただただ便利なので行っている。

私にとっては味と無縁なこういう場所で「どうでもいいメニュー」を選んでみたい。


ファミレスのデニーズ
メニューの華やいでる部分は避けて‥‥

チキングリル…このそこそこ感はゾクゾクくるものがある

こいつに決めた

ステーキフェアをやっていたデニーズで、華やいだ牛肉メニューに隅に追いやられた鳥料理。『チキングリル 生姜醤油ソース 650円』おお、こいつに決めた。

鶏が好き?いや、普通です。生姜醤油?普通です。大体好き嫌いなくなんでも食べます。凡人の凡舌です。


ごはんとコーヒーをつけるとより無難感が増した
あ、ふつうにうまいなこれ

ふつうにうまい

食べてみたら普通にうまい。大好物!そんなおおげさなものじゃなくて、うまい。普通にうまい。

形容詞の前につく「普通に」は一世代前の若者言葉だが、今の状況をよく表している。

今は普通でいい。だが今後はそれを「大好物!」くらいのテンションに上げていきたいのだ。さあ、どうすればいいか?家で復習と次回の予習だ。

次回食べに行くのは、一週間後。それまで勉強だ。


まず勉強する


そもそもなぜ「おいしい」?

さてどうやっておいしくするか?

『うまさ究める』(伏木 亨, 未来食開発プロジェクト かもがわ出版 2002/12)

という本に「おいしいとは何か?」についてアンケートをとった話がある。

ここではおいしさの要因として4つ挙げている。


コーヒーとかは後から「おいしく」感じるように学習していったもの

1.生得的〜 もともとうまいから

例えば甘いもの。老若男女問わず基本的に甘いものは好まれる。

2.体内欲求〜今欲しいから

例えばのどがかわいたときに飲む水。肉体運動をした後での甘いものなど体が欲してる物質。

3.獲得性〜好きになってきたから

コーヒー、ビール、キムチなどは、子供の頃本能的に避けた苦味や辛味を学習によって好きになる。繰り返しおいしいと思い、おいしいを学習した結果。

4.観念的〜そう思ってるから

例えば「人が多く集まる店のハンバーグはうまい」といったこと。特に食べ慣れていないものは味の判断がつかないので、思い込みの力に左右されやすい。

ちょっと小難しいが、「おいしい」と思ってる理由はこの4つしかないのだ。

「そこに山があるから」おいしいと思ったりはしないし、「太陽がまぶしかったから」おいしいと思ったりもしない。おいしさにそんなわけのわからない理由はないのだ。


皮がパリっとしてておいしかったな。←これは何にあてはまるのかいきなりわからなくなってきた(4.のパリパリがうまいと思ってるから?)


どうやっておいしく食べるか?

以上の要因をふまえて、今回のチキングリル生姜醤油ソースをおいしく食べる方法を考えてみる。

チキンも醤油も全部元々うまい(1の生得的)。腹減らしてからいけば2.の体内欲求もクリア。

3の獲得性は実際に食べないといけないので難しい。「好きになる」努力は可能だが効果はどれくらいだろう。4の観念的、思い込み。これは手軽でいい。

「好きになる」ことと「良いものだと思い込む」こと。今後はその辺りを重点的にやっていきたい。

目指すは「普通においしい」を「うわー、おいしい!」に高めること。さらなる勉強が必要である。


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