子供にとってお菓子のおまけの引力はいつの時代も変わらないものだと思う。
子供の頃に遊んでいた70〜80年代のグリコのおまけを並べて、眺めてみた。
(ほそいあや)
おもちゃのかんづめ(自作)
子供のころからずっと捨てられなかった、こまごまとしたおもちゃ。ほとんどがお菓子のおまけです。
一方、普通におもちゃ屋で買った大きいおもちゃはほとんど残っていない。成長するにつれ、処分する時が来ても未練はなかった。
でもおまけだけはこの先も捨てることはないと思う。自分がこの小さいおもちゃに執着する理由って何なんだろう。
最初は遊ぶためにとっておいたけど、月日が流れるにつれノスタルジックな気持ちが加わりはじめたのだ。
こっそりポケットに入れて登校し、校庭の隅の花壇に並べて遊んだり、筆箱に入れて眺めたりして、お気に入りを肌身離さず持っていた。
そんな理由でこんなに些細なおまけのひとつひとつに幼少期の思い出がつきまとってしまったというわけで、厄介な事である。
グリコのおまけ
おまけ界のサラブレッドはやっぱりグリコだと思う。樹脂の質感といい色使いと言い、デザイナーが勝手に編み出したと思われるへんな生物の造形も、子供心に訴えかけてくるものがある。私にとってもヒットが多い。
父がタバコを買いに行く時についていき、グリコのキャラメルをいつも買ってもらっていた。
70年代の「男の子のおもちゃ」
グリコのキャラメルに付いていたおまけには「男の子」「女の子」と書いてある。私は女なのでほとんどが「女の子」を買っていたが、たまに男の子のほうを買ってしまう事があった。
'70年代の自分的お気に入り
コレクションの中では古株の4名に集まってもらった。
私がかなり気に入っていたもので、家でも外でも持っていた。遊びすぎてヘタっている。
この頃は、ディテールが線で描かれているというのも特徴のような気がする。
誰が何と言おうと、このロボットはすばらしい。ロボットと言えばかなりの人がこういうデザインを思い浮かべるんじゃないかというくらいコンサバティブなロボット造形だと思う(ただし同年代)。
鳥の種類はわからないが、このさい何でもいい。 4歳くらいの自分にとって、車が実装された鳥というのはとてもわくわくした。むしろそういう生物がいるのだとも思っていたかもしれない。
上の絵は、大学の頃に描いたような気がする。たしかに似ている。他にも、鳥に車輪がついた絵を描いていた覚えもある。 まさか、あのおまけが原風景だったなんて。
グリコの造形は子供の脳に何かを残すことは確かなようだ。十数年間グリコの掌で躍らされていたとは……
グリコの威力はハンパない!