植木の質感がすごい
今週いちばん3Dを感じた写真をまずご紹介したい。
3Dポータル史上(といっても4ヵ月弱ですが)でも五本の指に入る3Dぶりであると思う。平面と穴、そして棒という単純な組み合わせが3D感を引き立たせているし、それぞれの表面の質感もまた3Dで迫ってくる。
ひととおり3D感を堪能したあとは、ところでこれは一体何なのか、という根本的な疑問に立ち返ってほしい。なんでこんな植え込みのど真ん中に木を植えてしまったのか。
飛び出すのも御利益か
大阪からは尾張さん撮影のビリケンさん。
どうだろう。ビリケンさんそっちのけで手前の人が飛び出している。ビリケンさんは足を掻いてあげるとご利益があるとされているそうだ。ちょうど足をかいているこの人が飛び出しまくっているということは、この飛び出しもご利益なのではないだろうか。いつのまにか、神様も3D対応していたのである。
おばあちゃんもありがたい
同じく大阪から、神様もありがたいが、この人もなんとなくありがたい感じがする。
ライター大北さんのおばあちゃんである。プープーテレビのコーナーには何度か出演し、DVDのジャケットになったこともある。
コメントには「よく煮えたカニの足を持ってご満悦のおばあさんを立体にしてみました。」とある。ただの家族の風景ではないか。しかしいくら「ただの家族の風景ではないか」とも思っていても、3Dメガネをかけて見れば飛び出して立体的になってしまうという現実。そのうえ、おばあちゃんは立体にするとちょっとありがたく見えてしまうのだ。
ニュートラルに踊る
さあ、ありがたい写真が続いたので一気にどうでもいい写真にシフトしよう。
カッパである。僕が浅草で見つけた。写真だと中に人が入っているようにも見えるが、実際にはサイズが小さいのでただの人形だ。そんなことよりこの今にも踊り出しそうなポーズ!安来節っぽくもある。何がいいってこれだけポーズがコミカルなのに全くの無表情なところだ。お祭りや宴会感覚ではない、朝の歯磨きくらいの無意識で安来節。相当な手練である。
みっしりしすぎているもの
3Dでみたいわには「きもちわるい写真(閲覧注意)」というテーマがあり、おお、たしかに気持ち悪いぞ!と思ったのがこちらの写真である。
が、よく見ると投稿テーマは「気持ち悪い写真」ではなく、「みっしりしたもの」であった。ごめん、しいたけ…。
でも投稿者の加藤まさゆきさんも、「気持ち悪いほどびっしりとシイタケが生えてきました」とコメントしているので、ああやっぱりみんな気持ち悪いんだな、と思った次第である。
1人1人に罪はないが
今度は正真正銘「きもちわるい写真(閲覧注意)」から。
デビルマンの1巻に「ジンメン」っていう人の顔を甲羅に取込んでしまうカメの怪物がでてくるのだが、何か関係があるとしか思えない。文豪に向かって「気持ち悪い」というのも失礼な話だが、1人1人に罪はなくても固まって甲羅になってしまったらやっぱりちょっと気持ち悪いのだ。
かっこいい写真の前で思わずシリアスに
気持ち悪い写真がつづいたので、今度はきれいな写真を
メキメキとよく曲がりながら画面奥に伸びていく松がかっこいい。しかも雪囲いがまた集中線のようでかっこいい。曲線と直線の対比だ。「木の枝って、大地の栄養を葉っぱに運んだり、葉っぱの栄養を木に送り込んだり、まさに血管みたいなものだ」かっこよすぎて西村さんのコメントも思わずシリアスである。
硬いもの売っててもビルはうねる
同じくかっこいいのがこの写真。
銀座にあるデビアスのビルだそうだ。まるでコンニャクでできているかのように激しくうねっている。床もうねっていたらすごいぞ、と思うのだがさすがにそんなことはないだろう。少なくとも扱っている商品はうねってないようである。「硬いダイヤモンドを扱っている会社とは思えない」(西村さんのコメントより)
猫だって充実してるぞ
最後にかわいい写真でこの記事を締めよう。
いつも猫の写真を送り続けてくれるほそいさんから、短足猫だ。かわいすぎる。これは反則ではないだろうか。(短足だけに)
短足ゆえの丸っとした感じが3Dならよくわかる。ほかの被写体が奇妙すぎてかすんでいるが、現時点で猫の3D写真が日本一たくさんあるのは3DポータルZじゃないだろうか。イロモノだけではないぞ、ということを、この写真をもって主張しておきたい。
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