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ひらめきの月曜日
 
BSが見られるようになって嬉しくて


うちは集合住宅(アパート)なんだが、ついに、テレビの工事が来た。
具体的に言うと、テレビが地デジになって、「BSも見れるようになった」んである。

BS! 未知の世界。チャンネルが増えちゃって増えちゃって、テレビっ子としては鼻血が出そうだ。
それで、まず…1週間ほど、BSを強化して見ることにした。
BSとは何か、知りたかったんである。

以下は、気になった番組をランダムに見た記録だ。WOWOWなど課金制のものは見れなかったので悪しからず。

大塚 幸代



「失恋建築家ガウディ〜世界遺産に隠された暗号とは?〜」(BS日テレ)

つかみのいいタイトルだ。しかもナビゲーターがジローラモ!

ガウディはモテなかった(実際、家庭も作らず亡くなった)ので、そのパワーを建築に注いだんじゃないか、という大胆な仮説で話は進んでいく。

作品は上手いのに、苦学生で、バイトばかりで成績が悪かった学生時代をへて、26歳の時、音楽教師(年上)に初恋。
その時期に手がけた家「カサ・ビエンス」は、バラの花の絵とかみっちり描かれちゃってて、それはまあ華やか。

「若い、恋のようなエネルギーを感じますネー。でもバラが多すぎます、女性は1本のバラでも喜ぶのに。多分、ガウディはちょっと、しつこい性格だったんじゃないですかネー」と、ジローラモ。そんなに情熱を注いだのに、ガウディはその女性にフラれ…(実際、しつこかったのかも…)。

その後、クリスチャンの女性にフラれ…(彼女は後、修道女に)。ガウディは宗教建築を熱心に作ることになったという。

ジローラモは「ガウディは失恋しまくったから、あの素晴らしい作品群が生まれたんじゃないですかネー」でまとめていた。そんなまとめでいいのだろうか。いいのか、番組のテーマ的には。

 

「うちのわんこ」(BSフジ)

えーと、犬に萌える、犬情報番組である。

手作りわんこゴハンレシピをやっていた。今回は「タラと青菜のまぜごはん」。シニア犬には低脂肪、高タンパクなごはんを! というのは分かるが、ショウガを入れていたのが意外だった。ちょっとならあげてもいいんですね。

犬に手作りごはん…って、昔は贅沢だなあと思っていたけれど、小型犬を飼う知人を見ていると、出来る限り手を尽くして、愛情を注ぎたい気持ちも、分からなくないなあ、と思うようになった。ドッグフードじゃ、味気ないしねえ。

 

「BS世界のドキュメンタリー ギャレス先生ユースオペラに挑戦」(BS1)

イギリスで2010年に放映されたドキュメント。イギリスのカリスマ合唱指導者・ギャレス先生が、14〜18歳の、家庭環境などに問題を抱えている若者に、オペラ教え、6週間で舞台にあげるという話。

ギャレス先生の見た目が若い、30歳くらい。実際、いくつなんだろう。それにしても辞めていく子、伸びていく子、子供はさまざま。初めてのオペラに、とまどっているのが分かる。でも見ている側としては、私もオペラ初心者なので、オペラがどんな成り立ちで出来ているのか分かって、面白かった。

しかしBBCのドキュメントは半端ない。どんな番組でも、テレビ朝日「ロンドンハーツ」のSPくらい、手がかかっている。何なんだろう、この情熱は。

 

「MADE IN BS JAPAN」(BSJAPAN)

BSJAPANの生放送帯番組で、アジアとイケメンをテーマにしている番組なんだそうだ。月曜は韓国、火曜日は香港、水曜日は韓国エンタ、木曜日は台湾、金曜日は日本…らしい。

私が見た時は、韓国のアイドル、大国男児が、韓国式蒸しパンを作っていた。なぜに蒸しパン。

あとパク・ジョンミンというアイドル(元SS501というグループの人)が、ビデオゲストで出ていて、キラッキラの王子様キャラで、見てて呆然としてしまった。何といいますか、明るいガクト様っていうか…。どこの国の女子も、非現実的な王子様が好きなんだなあ、と思いました。

 

「M! COUNTDOWN」(BSJAPAN)

韓国の音楽ベストテン番組(字幕付き)。ダル・シャーベットという女子アイドルグループや、ダルメシアンという男子アイドルグループが出ていた。曲のタイトルが「あの男は反対」など、直訳で出てくるのが、味わい深い。

最近K-POPは、なぜか「曲のイメージがアメリカン50’s」というのが流行っているのだけれど、みんなその路線でちょっと退屈だった。ちなみに今回の1位はG.NAという女性ソロアーティストでした。


(写真はイメージです)

「グローバル・ビジョン 世界の食堂」(TwellV)

この番組、タイトルだけ見て、どうしても見たくって、夜中に起きて見たんだけれど、あまりの眠さに内容を覚えておりません、すまん。半覚醒状態でメモをとったのに、字がひどくて、全く読めないという有様。ちなみに次回(3/9)は「世界の医者」がテーマだそう。あんまりそそらない…。

 

3D紀行(BS11)

多分、3Dテレビだったら、3Dに見える映像が流れるんだろうなあ…という番組。要メガネ。

普通のテレビだと、画面を真ん中から分けて、左右ほぼ同じ画像が流れます。シュールです。

 

空中散歩沖縄(BS日テレ)

コメントもなく、たんたんと、ひたすら美しい風景が流れる番組。「歯医者の待合室とかで流すといいんじゃないかな」という感じの画面。

ほぼ同時間に「おとなに贈る極上の旅〜大人のバリ〜ネイチャー&スピリチュアル」(BSJAPAN)という番組もがやっていたのだが、トーンは一緒であった。違いは、最後に「ガムランボールという、ガムランのミニチュアが、お土産として流行っています、音がしてかわいいですよ〜」というミニ情報が流れていた位。

あと、「海底楽園」(BS-TBS)、「ヒーリングタイム、アクアスクープ、モルディブ(TwellV)も、とにかく海! 景色! 海! 景色なので、画面がひたすら青い番組だった。

昔、香港のテレビでは、放映時間外の夜中は「金魚の入った水槽」を映していたそうで、それを「テレフィッシング」と呼んでいたそうな。これらはある意味、ゴージャスな「テレフィッシング」じゃないかな、と思う。

 

きょうの世界(BS1)

BBCやCNNのテレビニュースを、そのまま翻訳してダイジェストにしたニュースを流していた。世界情勢の話をきっちりやっていて、「あれ、日本のニュースって、世界のニュースをほとんどやってない!」と気が付いてしまった。もちろん国内のニュースも大事だけど、海老蔵もKARAもカンニングも、ワイドショーでやるならいいけど、夕方のニュースでやらなくてもいいよなあと思った。日本ってわざと情報遮断してるのかな? と思うほど。

世界情勢以外のコネタとしては、フランスのタクシーが規制緩和で格安になったとか、米国版の振込み詐欺が増えているとか、そんなニュースをやっていた。米国振り込み詐欺はここ数年で増えているそうで、このジャンルでは日本のほうが進んでいるのか、と思うと、情けないやら恐ろしいやら。

 

TAKARAZUKA日本史探訪(TwellV)

宝塚の「Young Bloods!!−青春花模様−」という公演で、宮本武蔵を演じたタカラジェンヌが、宮本武蔵ゆかりの地を歩くという番組。

舞台ダイジェストを見た限りでは、コメディの要素も盛り込んだ、サービス満点のフュージョン史劇風のステージでしたが…こういう歴史モノ、宝塚ってやるんですね。知りませんでした。 (でもよく考えたら「ベルサイユのバラ」だって歴史モノだし、そんな変なことではないのかしら)。

舞台ではなく街歩きなので、タカラジェンヌが、男装(洋服)で熊本城前を歩いたり、お寺を訪ねたりする、なんだか不思議な画面になっていた。こ、これは、ファンの皆さんにはたまらない映像なのか…? 歴女でヅカファンの皆さんってそんなに多いの…?
(ちなみにこれ、調べたら、数年前に放映されたものの再放送でした。天草四郎、坂本竜馬、伊達政宗など、シリーズ化されているようです)。

 

俳句王国(BS2)

地上波でもやってるけど、BSのほうが先に放送するプログラム。今回のお題は「雛菊(ひなぎく)」で、「トークショーだったら失敗だろうな〜」というくらい、登壇者は、のんびりのんびり、話をしていた。でももしかして、年配の人が見ているだろうから、わざとテンポを遅くしているのかもしれない。

「ひなぎく」を「デージー」と言い換えて俳句をよんでもいい、ってことをはじめてしりました。デージー…。「デイジー」じゃないんですね。

 

「イナズマロックフェス」(BSフジ)

BSは、地上波でやっていない音楽番組も、多くやっている。

知らないビジュアル系バンドばかり出ているな〜、とぼやーっと観ていたら、途中から西川貴教(a.k.a. T.M.Revolution)さんのバンドが出てきた。「あ、これ、西川さんの祭りか! 西川さんが出身地を盛り上げるためにやったという、滋賀のフェスか!」と気が付いた(ファンの知り合いが、話していたのを思い出したんである)。これ、BSが見れない環境のファンの人は、「見たい!」って切実に思うんだろうなあ、としみじみ思った。


(写真はイメージです)

「素晴らしき世界の祭り」(BS朝日)

どこぞの海外の番組を買い付けてきたものらしく、字幕放送であった。

アルゼンチンの「ラ フィエスタ デ ラ トラディシオン」という、ガウチョ(カウボーイ)のお祭りなんだそうだ。11月(向こうでは春)のイベントで、画面にはカウボーイだらけ。アルゼンチンには「タンゴ」のイメージしかなかったので、こんなに牧畜が盛んだとは思わなかった。

祭りでは、牛肉をじゃんじゃん焼き、濃いいマテ茶を飲んでいた。メインイベントは馬と人との競技会、夜はキャンプファイヤー。突飛なことはしないけど、すごく楽しそうだし、すごく行きたいなと思った。「たんたんと祭りをリポート」って、たまらなく惹かれる。

 

日本全国駅弁めぐり(BS-TBS)

擬似旅行が出来る番組。鳥取駅で、駅弁「とっとりの居酒屋」と日本酒、「いかすみ弁当 黒めし」を買うところからスタート。何人で撮影してるのかは知らないが、タレントも出てこず、出てくるのは景色とお弁当のアップだけなので、きっと少人数だと思う。電車の中であける駅弁は、やたら美味しそうに見えた。ちなみに一応、お弁当の製造元も取材していた。

最後に「宮本武蔵駅」というところで下車していた。あるんだ、そんな駅。
「とっとりの居酒屋」に入っている、するめで出来たお猪口で、日本酒を飲むのがエンディングだった。何これ、何この楽しそうなだけの番組! きー!

 

「吉川晃司 が語る!今こそ学ぶ三国志」(BSフジ)

中国のドラマ「三国志」(やたら大作)の番宣のような番組だった(違うかもしれないけど)。「日本人である自分を探るために、中国史にはまった」のだそうで、三国志が大好きなんだそうだ。たどったんですね、歴史を…。

吉川さんの熱意のインパクトばかりに目がいって、説明してくれた三国志の内容は、さっぱり忘れてしまったけれども。


(写真はイメージです)

「non-no TV お泊り女子会in箱根」(BS-TBS)

旅行番組というより、「箱根旅行をする女子」という設定で進む雑誌撮影のロケ、のオフショット。まあモデルさんが可愛いので、それを眺めるぶんには良いのでないでしょうか。ちなみに彼女たちのおすすめスポット1位は「箱根園水族館」でございました。

あと、箱根土産で流行っているという、「じゃがバターふりかけ」を取りあげていたのだが、なぜに箱根でじゃがバター? ご、ごはんにかけるの!?

 

財部ビジネス研究所(BS日テレ)

ヤマハ渋谷店の閉店にともない、「さよならヤマハ渋谷コンサート」というのが行われたのだが、それが『日本初の有料Ust配信』をした、という話のおっかけドキュメント。有料視聴はひとり1050円だったんだけど、結局、717人が見た、という結果になっていた。

多いのかな、少ないのかな。よくわからない。 でも動画配信で70万のアガリか、いいなあ…。

たぶん、「いいお友達でいましょうね」という感じ

ここには書いてないが、BSで一番多かったのは、通販番組だった。
そしてあらためて自分は、通販番組が全然好きじゃないんだなあ…、ということに気がついた。

マツコ・デラックスさんが「いい年した独身女は、絶対にショップ・ショップチャンネルにはまるのよっ」 と言っていたが…、おかしい、全然心ひかれない。貴金属もバッグも、便利グッズも欲しくないし、
ダイエット用品も、あんなぜーったいに簡単に痩せるわけないと思うし、 通販に夢が見れない。「女として、何かが足りないのかもしれない…」と何故か反省。

あと韓国ドラマが多かった! 

前からBSが見れた実家の母に、「どれ見てるの」ときいたら、「チャンネル分からない」と言われ「そんなばかな」と思っていたけど、確かにこれは覚えられないかもしれない。「金曜日の夜10時に、BSにすれば、どっかでやってるはず」くらいの覚え方の人、多いのかもしれない。

全般的に、みんな、ゆったりとしていた。

鉄板のものが見たいならBBC等からの買い付けドキュメントもの、流行りモノ好きにはK-POPの番組、のんびりしたい人は旅番組、という感じか。

しかし上手く付き合えるかなあ、BSと。
長く付き合ってみないと分からないですよねえ。


 
 

 

 
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