そもそもなんで壁ではなくガラスになっているかというと、採光のためだったり壁の圧迫感をなくすためだったりして、つまりガラスはその存在感を感じさせないためにガラスなのだ。
ガラスの立場に立ってみれば、そんな悲しいことはない。だって「あんたはそこにいないことにするから」と言われているのだから。他者に自らの存在を認めて欲しい、そんな抑えきれない気持ちはガラスにもあるだろう。心理学用語でいうところの承認欲求というやつである。
そこで、このマークである。
このマークは、立場上大きく自己主張できない彼らが、密かに送りつづけるメッセージ。それは彼らの精一杯の存在の主張なのだ。 |