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フェティッシュの火曜日
 
スカイツリーグルメを食べ歩く


現在の高さ594メートル。

絶賛建築中の東京スカイツリーが、今年中に完成するようです。人々をわくわくさせながらの工事が佳境を迎える中、下界ではスカイツリー型のグルメもにょきにょきと伸びていました。

愛するスカイツリー型のグルメを片っ端から食べていきたいと思います。

ほそいあや



ビストロ サブール「タワーチキン」

1軒目はフレンチレストラン。現地で修業したシェフが本格的な料理を提供してくれる店らしい。
ここには「タワーチキン」というスカイツリー料理があるのだ。


フレンチレストランにもおしなりくんステッカーは貼ってある。おしなりくんとはスカイツリーのある押上・業平橋地区のキャラクターで、プロフィールによるとネコが好き
本格的なフレンチなど数年に1回くらいしか食べる機会はないが、スカイツリーモチーフとなれば足が向くというもの。

どうやらタワーチキン(1500円)は予約制らしいのだが、ひとつなら出来ますよ、とおっしゃってくれて、作ってもらえることになった。

おしゃれな店内

高さ15センチ

出来上がった料理が運ばれてきた。かわいいじゃないか。
ピラフの上にロール仕立てにしたチキンと温野菜がアーティスティックに積まれている。
フランス料理でこのおふざけ感がいいですね。


芸術の都パリ。じゃなくて押上。

醤油ベース・みかんベースの二種類のソースをつけながら食べる。
建設中のビル。

タワーの横にはちいさなヤングコーンが置かれていた。
シェフが「これは建設中のビルです。普段はやらないんですけど、今日初めてやりました」と気恥ずかしそうに言っていた。


本格的なフランス料理のお店入ってちょっと緊張していたけど、シェフの仕込んだコネタで肩の力がぬけました。

 

いちりきや「スカイツリーそば」

つぎはそば屋に行ってみたのだが、名物のスカイツリーそばはあいにく売り切れだった。


押上駅のそばのそば屋です。
あんかけかた焼きそばらしい。二人前。

 

大東縁「キムチャンタワー」

あんかけ焼きそばにありつけなかった事もあり、がっつりしたスカイツリーが食べたくなった。

押上から10分ほど歩き、本所吾妻橋駅ちかくの焼き肉屋に来た。ここはキムチチャーハンでできたスカイツリーがあるのだ。


創業45年の焼き肉屋もスカツリメニューを導入しました。
色鉛筆で描かれたメニューにほっとする。

高さ34センチ

値段が1050円だったのでもっと小さいのかと思っていた。これでその値段はあり得ないだろうというボリュームと完成度。実際作るのに時間がかっていた。


展望台のアイスコーンは、奥様がお店の帰りにソフトクリームを食べながら帰っていた時にひらめいたそうです。

たぶん、スカツリグルメの中では一番再現度が高い。展望台の形が功をなしていると思う。
お店のかたが「今日は比較的まっすぐ立ちました」と言っていた。

ちなみにこれを注文すると記念撮影をしてくれて、後日写真を郵送してくれる。


一通り撮影したあと、分解の説明を聞く。「まず第二展望台を抜き取りまして・・・」
芯にはストローを使用。
チャーハンはギュッと固められているのでお腹いっぱいになる。
スカイツリーを分け合って食べるの楽しい。
土台の大根(厚さ6センチ)は、
あとでサラダにして出してくれます。

色々と嬉しいサービスが詰まったスカイツリーだった。
地方から観光にきた人たちも喜んで食べていくそうだ。とても良い仕事をしているスカツリグルメだと思う。

 

さくらカフェ「スカイツリーパフェ MIYABI」

スカイツリーの真ん前にある和風のカフェ。スカイツリーパフェで有名な店だ。私も何度かテレビで見たことがある。


このベンチに腰掛けてスカイツリーをみているおじいちゃん多し。
上半分の白いのは何だろう。

でました高さ63.4センチ

ついに634(スカイツリーの完成時の高さは634メートル)が来た。
食べ物でその高さを実現した事に素直に拍手をおくりたい。


目の前に置かれるとどこから食べていいのかわからなくなる。

このパフェは色んな素材で構成されているので、大きくても飽きない。
後ろの席では、10才くらいの少年がハイスピードで食べ進めるさまを、おばあちゃんらしき女性が写真を撮っていた。


真ん中にソフトクリームが埋まっていて、周りをメロンが覆う。
白いのは飴細工だった。

ソフトクリームの下の中身はブルーベリージャム、ヨーグルト、ババロア、ナタデココなど。コーンフレークはなし。

1800円という価格ながら、同時にお店にいた中で私以外に二人も食べているお客さんがいた。
見た目のインパクトだけじゃなく、おいしいからという理由で食べにくる人がいてもおかしくないパフェだった。

 

キムラヤ「タワーデニッシュ」

このパン屋には、スカイツリーの形をしたパンがある。パンというのが気軽に買えてよい。


1回目の焼き上がり時間に間に合わなかったので、再度来訪。
おしなりくんパンは完売!

高さ20センチ

「チョコクロ」のような味で、250円のわりに重厚感があり、1個で満腹になれる。

台座がクッキーで、チョコを使って上のパンと溶接されている。チョコを固めるために冷やした状態で店に出されているので、夏は冷え冷えで人気が高いのだ。


アンテナのプリッツ率は高い。

 

あんず「スウィート・タワー」

道を歩いていると、ベルギーワッフルの看板があった。
また新しい店がオープンしたのか。以前は何もなかった川っぺりだったのに、スカイツリー効果というものは本当にすごい。


なにやら可愛らしい店が出来たようだ。

試食を配るお姉さん。

売り子さんに「ひとつください」と言うと、「はい!お店すぐそこなんで、どうぞ!」と案内される。

着いていくと、意外な事実が待っていた。


小料理あんず!?

ここがワッフル屋・・・

ほんとだ、焼いてる(外で)。

飲み屋が便乗していた

昔からある飲み屋が、スカイツリー人気にのっかって気まぐれにベルギーワッフルを売っていたようだ。

この店、絶対夜ワッフル出さないだろ。アンバランスさに少しだけ動揺しつつも、試食したワッフルはおいしかったので臆する事なく購入。


2つで250円。家で軽くトーストしたらおいしかった。今度夜のあんずにもおじゃましてなぜワッフルを売ろうと思ったのかじっくり聞いてみたい。

今日は一日食べ過ぎた。やってることは楽しいけど天気がわるいですね。

 

【番外編】カーブミラーおじさん

スカイツリーはすでに600メートル近いので、近距離からではかなりの広角レンズを使ってもファインダに全部入れることはできない。

それに目をつけたのがカーブミラーおじさんだ。


休日のスカイツリーのふもとには、自転車とおじさんを取り巻く人の群れがあります。

カーブミラーで自分撮りをすると、うまい具合にスカイツリーが全部入る。おじさん手づくりのアトラクションで、無料。

おじさんが一人一人に撮り方をレクチャーしてくれるのだが、誰かが撮影中の時に他の人がちょっとでも後ろに写り込んでしまうと、ものすごい注意をされる。


知らない人は入っちゃダメ!並んで並んで!そこに立つと写り込むから裏に行って!一緒に写ると親戚になっちゃうから!

私もやってみたのだが、おじさんがすごい面白い。「カメラもっと下!違う!それだと顔が隠れる!カメラをみないで鏡の自分の目をみて!」

おじさんがみんなを追っ払ったおかげで後ろに誰もいない。閑散とした景色に(でもおじさんはこっそり写した)。

「よく来るの?」と聞かれたので「はい、わりと来ています」と言うと「だったら晴れてる時に撮ってよ!!」と怒られた。

カーブミラーおじさんには晴れた日に会いに行こう

高さも600メートル目前!これからも色んなスカツリグルメが出てくるのだと思う。ざっと食べてみた感想は、どれも試行錯誤されていて、観光客が一度食べに来ればよい的な味で止まってはいない。押上という下町がある日突然観光地となってしまった緊張感が、飲食店にとってよい影響となっているのかもしれない。

まったくタワーじゃないタワーメニュー

 
 

 

 
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