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フェティッシュの火曜日
 
ほっかほかのおでん積み木


両者の視覚的違いは色しかないと思う。

おでんには色んな種類の具が入っている。こんにゃく、はんぺん、がんもどき。

ところで 積み木にも色んな種類の形が入っている。三角、四角に丸い形。

なぜ唐突にその二つを持ち出したかというと、個人的にそれらは形の点ですごく似てると思うからだ。 どれくらい似ているかを証明するために、おでんと積み木の融合「おでん積み木」を生み出したい。

小柳 健次郎



おでんは主に丸と三角と四角

そういったわけでさっそくおでんを買ってきた。


今夜はおでんよ。

こんにゃくやがんもは三角で、はんぺんと厚揚げは四角い。 すり身のすじは丸く、ちくわは幅広く言えば円柱と言える。どれも積み木にある形。

またチビ太おでんよろしく、三角、丸、四角が串に刺さっているものもあった。 (全部さつま揚げでくどそう)

 

おでん積み木とはこんなのです

ところでおでんと積み木の融合「おでん積み木」を作ると勢いよく言ったけど、 そう言われてもよく分からないと思うので図解にしました。


具の写真を対応する形の積み木に貼る。

つまりはこういうことである。こういうことであるが、これで納得してもらえたかどうかはかなり 自信が無い。事実ボンヤリと白昼夢のような状態で思いついたことなので、言ってしまうと自分自身 よく分かってない。

しかし始めてしまった手前、完成したとき全てを悟れるのだと信じて作るしかないんです。

 

ケチったら三角と四角ばかりになった積み木

積み木は普通に売っている物はものすごく高く(3000円もする!) とても手が出せないので、ネットで出来るだけ安いのを探して注文していた。

ただこれがちょっと問題ありでして。


品質は問題ないんです。
でも四角と三角ばかりなんです。

買いそろえた具材に卵やだいこん等のいわゆる「おでんの華」がないのはこのためである。 安い積み木を買ったら具も安いのばかりになってしまった。


仕方ないので「丸い具のかけら」ということにする。
これははんぺんをかじった後か。(結局はんぺん)

 

撮影&おでん煮込み開始

ということで具の写真を撮っていきます。


食パンみたいですがはんぺんです。
ラップにくるんだらさらにサンドイッチぽくなった。

撮影後は鍋に投入。

写真を撮った具材は順次鍋に入れて本物のおでんも同時に作っていく。 ちなみにおでんの調理は初めてだ。

おでんダシの素に書いてあった作り方を見ると 色々手順があるようだが、そのむかし母がおでんを作るとき とにかくドバドバ入れてグツグツ煮るだけという方法をとっていた。それをいままさにここで実践したいと思う。

それはそうとしてもはんぺん入れすぎじゃないか。


正三角形でないと分かったとき怒りに震えました。(こんにゃくだけに)
なのでITマジックを使いやや三角形に。したらステルス機みたいになった。 プルプルこんにゃく兵器。


このときの鍋の状態。

はんぺん以外の具が全然見えない。やっぱり入れすぎだ。切り方もこんな豆腐みたいのじゃないと思う。 もっとなんかこう、三角じゃなかったっけ。


それはそうと最後の具材も撮影終了。

全部の具を投入した状態。

相変わらずはんぺん以外が全然見えないので不安だ。これを煮たらひどいことにならないだろうか。


やっぱり。

正直な話おでん積み木より本物のおでんの方がよっぽど大切だ(言っちゃった)。 ただ見た目はこんなでも味は変わらないからこれはこれでいいだろう。 積み木の方の制作に専念することにする。


並べた写真をプリントして出力。この状態だと全然食欲をそそりません。
かといって鍋に入れてもおいしそうにならない。

さつま揚げと積み木がいま一つに。

まずは四角い形にさつま揚げを貼ってみた。のだが、これだけだとさすがにちょっとなにがなんだか分からない。

じゃあこの場合の「分かる」が一体何なのかと問われたら答えられません。


あ、だんだんおいしそうに見えてきた。

とはいえ数を増やすとなんとなく分かってきた。 分かってきたというのはつまり、おいしそうになってきたことかもしれない。

茶色くなっただけでおいしそうと思うのは食の欧米化が過ぎるかしら。

 

おでんがお弁当化

そうして全部の積み木におでんの具を張り終えました。


どこかの駅弁みたいでおいしそう。

別の意味で口に入れないでくださいと注意書きが必要になるかもしれない。 それぐらいうっかりおいしそうに出来た。見てるだけで日本酒が欲しい。 酩酊した人に出したらそのままパクパク食べてしまう危険性がある。

なお右下のなんだか白いのははんぺんです。 これなら写真なんか撮らず紙をそのまま貼り付けても変わらなかったじゃないか。


鍋に入れたらさらにおいしそうかも、と思って入れたら別にそうでもなかった大発見。

鍋に入れたビジュアルは相変わらず寂しいが、 整然と箱の中にはまったおでん積み木のビジュアルはなかなか良いものがある。 さっきも書いたかもしれないが、これをつまみに日本酒を一杯飲むのもおつなもんではないか。


日本酒はあんまり好きじゃないもんで。

酒を飲みつつ積み木。子供なのか大人なのか分からない。
なら大人っぽく横になりながら。またネット上に情けない写真を残した。

ある程度このおでん積み木で遊んではみたが、当たり前というか何というか大人になった身ではどう楽しめばいいのか困ってしまう。

作ったはいいけどその後どうして良いか迷うという、毎度お馴染みの展開である。


悩んでもしょうがないからおでん食べる。

どうしようかと思いつつなんにも思いつかないので作ったおでんを食べ始めた。 うん、うまい。食べられるおでんはおいしくてエライ。

そのうち酔いも回り、暇つぶしに引っ越し準備ですっきりしたテーブルに溜まってる埃をずっと見ていたら、 視界の端に妙な物が入ってきた。


なにこれ?

このときもうすっかりおでん積み木のことを忘れていた。 いや、忘れていたのではなくもうどうでもいいものとして興味を失っていたのだ。 作った時点ですっかり満足していたから。

しかし酔いが回ることで頭がリセットされ(つまり記憶がなくなり)、作者としてではなく遊び手としての 純粋な興味が沸き、自然に手が動き出した。


作品名:マウスカーソル

作品名:茶色い神殿

作品名:ない

作品名:スーバーマウスカーソル

作品名:ハイパーマウスカーソル

というのを喜々として作っていた様子がデジカメに残っていました。

酒のつまみに最適

このようにおでん積み木は暇をもてあました酔っぱらいの遊び道具として 居酒屋の片隅に置いておくといいかもしれない。 酔うと幼児に戻るわけだから驚くほど理にかなってると思う。

これからはおでんをつつきながらではなく、おでんを積み木ながら語り明かす姿が 新橋当たりで見られるかもしれない。

もう30個ぐらい作っていたらしい。

 
 

 

 
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