無事に一周走り終えたあと、ふーちゃんに次は何がいいかとゼエゼエしながら聞くと、砂場脇にあるバスを指定された。
これもまあ、いつでも乗れるけどね。と若干冷めた感想でもって中に入った。特に目新しいものはない。後ろの方の座席に座っている大人たちはどうやら休憩しているようだった。
このバス最大のお楽しみポイントというと、運転席に座れる事だろう。先に小さい男の子が座ってエキサイトしていたので私達は客席に座りしばし待つことに。
すると友人がため息混じりにポツリ、
大人はすぐに現実に引き戻される
気持ち分かるなあ。彼女は通勤でバスを使うそうだが、これが電車だったら私も同じ感想を持ったであろう。大人はいつも乗っている乗り物を見ても現実に戻るだけなのだ。
テンションががくんと落ちた数分後、私達が運転席に座る順番が回ってきた。まずはふーちゃんに楽しんで貰ってから私も座ってみる。
バスの運転席は気が引ける
次の子が並び出したのだ。目を合わせた訳ではないが親子の視線が痛い。ちょっと座ってガチャガチャした後、スミマセンと謝りながらすぐ席を立った。
難破船に乗り込む
次に向かったのは、バスのすぐ隣にあった砂場に浮かぶ難破船。
壊れそうだよ!と嬉しそうにはしゃぎながら駆け上がるふーちゃん。その後を追いかけながら、「砂は靴に入るから嫌だね」とまた友人が大人のぼやきを発していた。私も勿論同感だ。
船首の辺りについた所で、カメラに向かいイエーイ!とポーズを取ったふーちゃん。ここはノリを合わせてあげるのも大人というものでしょうよ、と同じポーズをとる。
大人の定番ポーズを教えましょ
いやでも、船の上で、しかも難破船といえば映画『タイタニック』のあのポーズでしょう!と思い、ふーちゃんに「タイタニックやろうよ」と誘ったが笑いながら「絶対嫌だ」と言って降りてしまった。
なぜそんなに嫌なのか聞くと、CMで変な2人がやってるやつでしょ、と言っていた。
でも大人はタイタニックなんだよと何度か言ったが、他に大人が誰1人もやっておらず、難破船に乗ってさえもいなかったので説得力は無かった。
ここまでに発見した違い