地味な物こそ飛び出させろ
まずはここ最近の投稿の中から、あえて地味な物をばかりを集めた作品を紹介したい。まずはこちら、新しい見たいわより「地味な動物」。
タイトルからしてすでに「地味」って書いてしまっているわけだけれど、内容を見るとこれが確かに地味なのだ。しょっぱなからべつやくさんがバクとラマを撮っている。
「3Dで見たいわ:地味な動物」
写真に添えられた説明文にもどこか後暗いところがあるのが地味さに拍車をかけている。べつやくさんは地味でおとなしかった小学校の頃を思い出しているのだ、バクを3Dで撮りながら。
しかしモチーフがこれほど地味だとしても、3Dで飛び出してくるとなんとなく派手な写真に見えるというのは魔法である。
3D写真というのは視差(両目のずれ)を利用して脳をだまして立体的にに見せているらしいのだけれど、その時に「地味だなー」っていう感覚も一緒にだましているんじゃないかと思うのだ。もしくは飛び出して見えるものは全て派手ジャンルに分類されるよう人間の脳ができているのか。
もう一つ好例があるので見てみよう。最新の見たいわより「ダイイン(死んだフリ)」である。
「3Dで見たいわ:ダイイン(死んだフリ)」
地味な色の階段に地味な色の服を着た男が倒れている。地味。
それでも3Dで飛び出してくることで、悔しくも派手さが感じられるのだ。後ろのおばちゃんの服が派手すぎて目が痛いほどである。
さらにこちらは地味さの中にも力強さのあるテーマ、「夜の工事現場」。
「3Dで見たいわ:夜の工事現場」
説明文には光るパイロンがお祭りっぽい、と書いてあるのだがちょっとまってくれ、それは本当だろうか。
地味さの中に見える祭り感。これは飛び出す感覚があなたの心に灯した灯りかもしれない(わかんなかったのでてきとうなこと言った)。
もともと派手な物はどうしたらいい
3Dで撮ることで地味なものにも派手さが加わることはわかった。ではもともと派手な物はどうなるのか。こちらを見てもらいたい。新しい見たいわより「ベトナムの公園」である。
ライスマウンテンさんが撮ってくる海外の写真は、どれも彩度が高くて異国っぽい雰囲気のものが多いのだが、その中でも特に派手さが際立っている写真がこちら。
旗を掲げたりして、ただでさえ派手な機関車がその上飛び出してくるのだ。これはまいった。
「3Dで見たいわ:ベトナムの公園」
さらに派手なところから、こちらも新しい「見たいわ」より。派手な鳥。
「3Dで見たいわ:鳥」
ただでさえ派手な顔した鳥がさらにど派手に飛び出してくる。ベトナムの公園も派手な鳥も、元気がないときに見たいページである。
それから自分の写真で申し訳ないのだが、蛇口見たいわも更新されているのでチェックだ。今回はこの流れに乗って、あえて地味なものを選んで撮ってきた。
「3Dで見たいわ:蛇口」
駅のホームで見つけたなんの飾り気もない蛇口である。地味。
しかし着目すべきは台座の石の豪華さ。高いレストランのオードブルなんかで、でかいお皿の真ん中にちょこんと料理が乗っていたりするだろう。料理は見た目も味の一部と認められている節があるが、それを言うなら写真の善し悪しも飛び出し具合で評価していいのではないか。
少し話が大きくなりすぎた感があるが、3Dにすることでどうでもいいものも見ごたえある写真になるというのは確かである。
投稿も受け付けています
どうだろう、地味なものでも飛び出させることで派手に見えるなんてすごくないか。そんなの3D技術が一般的になるまでは人のなせる技ではなかっただろう。また一歩未来に近づいた気がする。
みなさんも派手な写真が撮れたらぜひ投稿してください。
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