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チャレンジの日曜日
 
3DポータルZは思春期を迎えました(3DPZダイジェスト)
3DポータルZ 見てくれガオー! https://3d.nifty.com/

着々と3D写真が追加されている3DポータルZ。気づけば3D写真は450枚を超えていた。

1日に6〜8枚追加されているのだ。宇宙が膨張するように3D写真が増えてゆく3DポータルZ。

そのなかから見えた新しい潮流を紹介したい。

デイリーポータルZ編集部/林 雄司

ネコよけペットボトルのある風景がおもしろい

先週あたらしく追加されたテーマは「ペッ景(ネコよけペットボトルのある風景)」と「瓶や缶」である。

ここで紹介したいのが「ネコよけペットボトルのある風景」。写真を投稿しているのはデイリーポータルZで金曜日に書いているライター大山さんである。キャプションつきでどうぞ。

兵馬俑(クリックで3D表示)

これまで水が入ったペットボトルにネコよけの効果があるかどうかなんてどうでもよくなるほどの「物量作戦」で、いわば物理的に通せんぼしたボトリング(ペットボトルを配置すること)をいくつか見てきたが、これもそのひとつ。延々と地平線まで続いているのかと思うよう なボトリングは、まさにペッ景界の兵馬俑である。

1000年後の歴史家たちは、これを発見して何を思うのか。いや、あるいはかの兵馬俑もネコよけだったのかもしれない。

刑事コンビ(クリックで3D表示)
ネコが出てくるのを見張る二人のペットボトル。「さむいな」「ああ、缶コーヒーでも買ってくるか?」「いや、その隙に奴(ネコ)に来られたんじゃかなわんからな」

有名な刑事コンビといえば西村京太郎の『十津川警部シリーズ』の主人公、十津川警部とカメさん。しかし、このふたり、寒いにしてもちょっと寄り添いすぎだ。ま、まさか、十津川警部とカメさん…!(十津川警部シリーズのBLってあるのかな?)

長い。キャプションが長いのだ。そしてキャプションではなく物語である。兵馬俑がネコよけである可能性を指摘し、十津川警部シリーズのBLを夢想する。
「カメさんって名前だからきっとBLあるよ!」
そんなつっこみで大山さんの妄想に参加したくなるのがくやしい。

このペッ景シリーズを見ていて思ったのだが、3D写真でもやっぱりストーリーが写真を味わい深くさせるのだ。

 

3DポータルZは早くも思春期です

映画ははじめて登場したとき、ただ写真が動いているのを面白がるものだったと聞く。やがてストーリーのある作品が登場し、いまの映画につながっていく。

宇宙の膨張並みのスピードで拡大する3DポータルZでも、写真が飛び出してておもしろいという初期衝動の時期は過ぎて、ストーリー性を求める時期がやってきたのかもしれない。

ワーイワーイとはしゃいでいられた子ども時代は終わりを告げ、思い悩む思春期がやってきたのだ。「からだの丸み」「個人差」という文字がゴシック体で書かれる季節がやってきた(保健体育の教科書ならば)。

ほかにストーリーを感じさせる3D写真はこれだろうか。

自転車で飛ぶ人(クリックで3D表示)
2〜3mの底なし沼なら自転車で飛び越えられそうです。(藤原浩一)

カップル3組3D(クリックで3D表示)
水族館近くのバス停で撮ったカップル3組3D写真です。みなさん仲がよさそうでした。(地主啓亮)

デイリーポータルZが誇る20代ライター2人の写真である。短いコメントながらも陰を感じる。

まず藤原くんの写真、自転車が飛んでいる、2〜3mは飛ぶだろう、そこまではいい。しかしなぜ底なし沼なのか。撮影者の内面がにじみ出たコメントである。「ビキニの女性を5人ぐらい並べてヒャッホー!と飛ぶことだってできるネ!」というコメントも書けるのに、底なし沼と書いたとたんに見えるのは地獄だ。マリオの1-4だ。

次の地主くんの写真のコメントにカップルをうらやましそうに眺めている撮影者が見える。「みなさん仲がよさそうでした。」の「みなさん」のあたりに特に。

 

3Dに歴史あり

撮る側がにじみ出る3Dもあれば、撮られる側の物語を感じる3D写真もある。

坊さんの像(クリックで3D表示)
お寺の前に立ってる坊さんの像。「きよめよきよめよこころきよめよ、あたまをなでながらおとなえください」って書いてあるもんで、頭がツルッツルになってます。(北村ヂン)

世界初の人類、ルーシー(クリックで3D表示)
エチオピアで見つかった350万年前のアウストラロピテクス・アファレンシス女性。どうしてこの「ちょっと!一言言わせてもらうけどさ!」みたいなポーズと表情で再現したのかは古生物学界の謎。 (松本圭司)

ツルツルになったお坊さん。350万年前の女性。空間的にも時間的にも奥行きを感じる被写体である。ルーシーのポーズは僕も気になって動画を撮ったこともある(「ルーシーが訊く」)。

ちなみにルーシーという名前は発見されたときに流行っていたビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」にちなんでいるそうである。世界初の人類がいきなりサイケデリックなのだ。

 

今週のピックアップは2回

気になった写真を選んで紹介するコラム、ピックアップのコーナーは先週も2回更新されている。

うら寂しい写真は飛び出し方もなんだか健気 (石川大樹)
きらびやかでかっこいいものだけが3Dじゃない!というコンセプトで始まった3DポータルZですが、きらびやかじゃなさ過ぎて、すでにわびさびの域にまで達している写真があります。

鏡で3Dドーピング(林 雄司)
3D写真は遠近感を食べて生きているので絶好の被写体となった。 3Dを手軽に楽しむには鏡だ。いってみればドーピングのようなものだろうか。

3D写真におけるワビサビと鏡の効能について。どちらも3D写真についての考察と放言のあいだを行き来するスリリングな内容となっている。

 

さいごに飛び出ておもしれー、という初期衝動も

3Dにおけるストーリーの効能について語ってきたが最後は派手な3D写真を紹介したい。地味なサスペンス映画でも最後は爆破シーン、みたいなものである(そんな映画あるのか)

ゴリラ公園(クリックで3D表示)
ゴリラ公園のゴリラです。結構大きいゴリラなのですが、3D写真だとフィギュアのようにも見えます。(藤原浩一)

ゴリラが立体的に見えておもしろいのだ。

初期衝動も忘れずに饒舌な3D写真も増える3DPZは毎日18時更新。家に帰ったら見てもらいたい(会社で3Dメガネをかけるのは恥ずかしいと思うので)。


思春期とゴリラ

思春期の戸惑いや歴史の深淵を語ってきたが最後はゴリラが登場した。人生は思春期とゴリラ、すなわちナイーブとワイルドのあいだで揺れ動くものだと示唆しているようだ。

見守るゴリラ(クリックで3D表示)
若さとゴリラ。人生の縮図のような写真も3Dでどうぞ

 
 

 

 
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