団子は見た目じゃない
自作ドロ団子と光るドロ団子、ついに対決のために顔を合わせた。 見た目では完全に光るドロ団子の圧勝。色んな面で。だが、自作の 硬度はかなりの物だ。
二個あるからまぁいいか。という気持ちで硬さ試しに1メートルくらいの高さから落としてみたら、コンッと小気味良い音を出しながら、跳ね返った。うおぉ!硬いぞ、かなり硬いぞ、自作!!
光るドロ団子の方を作っていた時に、あぁ、こりゃダメかも。と思い始めていた気持ちが吹き飛んだ。やはり硬さでは自作だ!負けてない!
舞台も整った
自作ドロ団子に光るドロ団子、役者は揃った。団子達の真剣勝負、それを実現する舞台がこれだ。
ドロ団子対決、その響きにふさわしい小学生の工作感。工作の稚拙さが逆に舞台にマッチしている。さぁ、勝負を始めようぜ!
団子コロッセオに戦士達が今降り立つ
ついに勝負が始まる。どちらかが砕けるまで、決着が付くまで勝負は続く、勝った方もただではすまないだろう。
もちろん自作に勝って欲しいのだが、光る方も綺麗だしな…という思いがよぎる。どっちが勝つにしろ、傷つくだろうしなぁ。やめようかな…
いや、コイツらは戦うために生まれたんだ!砕け散っても戦うのが本懐!もうどうにでもなれっ!
えーっ、全然平気じゃーん。
何度か繰り返し滑らせてみたものの、お互い砕け散るどころか傷が付きそうな様子すらない。ダメだこりゃ、何がコロッセオだ。これではダメだ、勝負方法を変えよう。
ついに決着!
次の勝負は攻撃側と守備側に分かれ、下に置いてある守備側のドロ団子に向かって攻撃側のドロ団子を落とし、ぶつけるというものだ。これで雌雄は決するのか。
コツンッと音を立てて転がっていった。お互い無傷。どちらも かなりの硬さになっているのでダメージを与えるのが難しい様だ。これは、長期戦の様相を呈して来たぞ。
次は光るドロ団子の攻撃だ。
ゴンゴロッと鈍い音を立ててぶつかったドロ団子達、次の瞬間自作ドロ団子は見るも無惨に砕け散った。僕はふはぁっ!と、声にならない声を出し、すでに砕け散った自作団子に手を出し、かざしていた。
守ろうとしていたんだろうか、もうドロ団子では無いそれを。
まさかの一撃粉砕。それでも光るドロ団子は割れるどころか少しへこんだ位で輝きは変わらない。なんだこいつ、化け物か…
最強、光るドロ団子
粉砕されたグラの無念を晴らそうと、グリも光るドロ団子に挑む。 (名前つけてたの忘れてた)
が、グラよりも小さく、軽いグリには敵うハズもなく、続いて光るドロ団子の手によって破壊されてしまった。
光るドロ団子を磨いている時、というか、まず塊が出てきた時点であ、こりゃ負けるな。と感じたが、自作が落としても跳ねた所を見て、もしかして…と、思ったが甘かった。
強いわ、光るドロ団子。光るだけじゃない、硬さも凄い、認めざるを得ない。最強だ、光るドロ団子。
光るドロ団子は適当なドロ団子に光る薬剤を塗って光らせてるものだと思っていたのだが、薬剤なんか使わず光る。って言う時点で、あ、負けた。と、思った。更には焼き物用の粘土って。
いやー、凄いわ光るドロ団子。普通のドロ団子を作るのも楽しかったが、光るドロ団子作るのもっと楽しかった。全ての面で完敗だ。素晴らしい、光るドロ団子。