壁を想像する
ぐるっと新しくできる駅ビルのまわりを歩いてみる。歩道橋からの景色もずいぶん違うはずである。
だんだん目の前にビルがあるような気にすらなってくる。歩道橋の下に行ってみてビルの壁を触ってみよう。もちろんまだビルはないのでエアーである。
警備員が不審そうにこちらを見ているが僕には壁が見える。
通りに面しているので壁ではなくお店になっている可能性も高い。2026年に流行っているユニクロみたいな店のディスプレイをムニムニと押しているのかもしれない。そう思うとまた楽しい。
そういえばあったねーと言われるもの
遠く離れた埼京線のホームもなくなるし、地下を通る東横線も見えなくなる。
なるほどこれがねぇ…。と感慨深い目で見てみたが渋谷のこっちのほうにはほとんどなじみがないので特に感想はなかった。
編集部の古賀さんの結婚式の二次会が行われた店がこのあたりにあった。スピーチを頼まれたときになにも考えてなかったので「結婚生活は山手線のようです」とうまいこと言ったつもりで始めたけど、どうにも収まりがつかなくなったことを思いだした。