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チャレンジの日曜日
 
中国の日本っぽい店


なんとなく、日本っぽい。

今中国で日本料理屋とか日本の店とか開くと、ある意味大変そうに思えるけれど、でも結構中国の街中では日本っぽい店があちらこちらにある。日本っていうとなんだかセンスがいいみたいなのだとか。

「メゾン・ド・あばらや」「ぼろやレジデンス」みたいな横文字のマンションが日本でもあるけれど、そんな感じで日本の店じゃなくて、日本っぽい店が中国の町にはいっぱいある。

日本っぽいけど日本じゃない。たとえるなら「Engrish」や「フランポネ」のように、違いがわかるネイティブならなんか気になるだろう日本っぽい店を撮りためてみた。

ライスマウンテン



日本はオシャレだ。

アパレルショップが多数入るファッションビルには日本語を使った店がいくつかあったりする。中国全土に進出するユニクロは日本語で「ユニクロ」って書いているわけでなく「UNIQLO」だけど、それでもなんちゃって日本語の店は絶えない。

変な日本語が書かれた店はそれで面白いのだけれど、それとは別に、オシャレアピールで日本を意識した素敵な店ですよ、と言わんばかりの店がある。パーラー「ラスベガス」みたいな。


日韓攻略。日本と韓国はオシャレなイメージだ。

オシャレにしたい気持ちはよく伝わる。しかしそこにネイティブとの壁がある。

ヘアーサロン「東京造型」。きっと山手線に乗ってそうな人の髪型を実現。

「桜子ネイルセンター」。ネイルサロンもひらがなならより輝く。

日本といえば銀座だ。

街には結構「銀座」の名前がある。でもって他の日本の地名に比べて圧倒的に多いのだ。

日本人はフランス・パリというと、よくわからないけどシャンゼリゼ大通りを思い出す。そんな感じで中国では日本というと、よくわからないけど銀座を思い出すのだと思う。日本に旅行にいったらホンモノの銀座で買い物したい気持ちもわかるような気がする。


銀座をアピールするショッピングセンター。
銀座の名前はシャンゼリゼ通りのように地方にも轟く。

マンションに銀座の名を冠するところも。「メゾン・ド・シャンゼリゼ」みたいなもんだ。

回転寿司屋で銀座寿司。築地より銀座のほうが日本的でうまそうなのだろう。

日本といえば日本食。

銀座寿司が出たところで、日本っぽいレストランや食堂を。やっぱり築地寿司でなく銀座寿司であるように、どの店もネーミングがちょいとズレているのだ。


「和味寿司」。そりゃそうだろう。仏味寿司とか伊味寿司だったら斬新で行きたい。

「禾太郎寿司(NOGITARO SUSHI)」。社長は山本禾太郎が好き?

高級レストラン、その名も「代官山(DainTi hill)」。高級だ。

高級レストランもあれば庶民向けの店もある。日本料理「定食屋」。

日式快餐(日本式ファーストフード)。富士の名がつけばだめ押し日本。

井吉屋。例の出前の小僧が目印。

 

意外なところに日本

全然和風レストランでも日本食堂でないのに、たまに日本のメニューが飾りとして混ざっている庶民的安食堂がある。実際頼んでみても、あれはないからと別のお勧めのものが勝手に注文されたりする。

つまりは中国の食堂内の食事の写真なんて飾りなのだ。日本の食事って見栄えいいよね。


フードコート内の店に貼られた麺の写真、よく見ると

日本の醤油の香りがしてくるような写真がズラリ

こんなの見せられたら気になって入店必至。なんという日本人ホイホイ

アニメ・ゲームでなくても日本を気になる人はいる

日本っぽい店は、中国駐在の日本人には評判がよくない、というかうさんくさいと評されちゃっている。つまりは中国駐在の日本人向けじゃなくて、日本に興味のある地元中国人向けなのだ。

ともかくニーズがあるから店ができるわけで、なんだかんだいっても日本の食べ物が食べたい、日本のサービスを受けたい、と思う人は多いのだ。

日中関係が悪くなっても、こういう人たちもいるし、そうでない人もいることをちょっと頭の隅に置いておくといいんじゃないかと思う。

丸井にそっくりな店もある

 
 

 

 
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