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ロマンの木曜日
 
ドル円相場のダイナミズムを感じる


為替の謎に迫る!

最近ニュースでしきりに円高が叫ばれている。

為替相場の数字を見て分析ができるわけではないし、ましてやその流れに抗うことはできないのだが、なんとなく気になってチェックしてしまう。

でも、何度見てもただの数字にしか見えない。全然身近に感じられない。

マネー経済のダイナミズムを立体的にどうにかして感じることは出来ないのだろうか。

藤原 浩一



巨大なマネー経済

マネー経済の規模は、実物経済の規模と比べても圧倒的で、世界のお金の流れの9割以上と言われている。

実際にある物とお金のやり取りより、金融商品等のやり取りの方が規模が遥かに大きいらしいのだ。ぼくのような小市民が実感できないのも納得である。


小数点何円という動きが莫大な影響を生み出している

金融には馴染みがないので、「今日は1ドルが何円になりました」と言われてもよくわかならない。

日々変化する為替のダイナミズムは上記のような数字の羅列よりも、グラフにしたほうが分かりやすいのではないだろうか。


2010年10月のドルと円の為替

1ドルに対して何円になったか、という変化がよくわかる。

でもこれは1ヶ月間の変化であるし、縦軸は5円分の幅しかとっていない。もっとロングタームの変化を見るとこうなっている。


ただの折れ線グラフだがいろいろな物語がある

過去20年間のドルと円の為替相場のグラフである。

ただのグラフなのだが、アジア通貨危機、ロシア財政危機、ITバブル、 リーマンショックなど、マネー経済にまつわる大事件の物語が刻み込まれているのだ。

ただの数字からいろいろなものが見えてくる。ぼくがマネー経済のダイナミズムを立体的に見たい、とはこういうことだ。

ところでこのグラフの色を変えてみたい。


なんだか立体的に見えてこないだろうか

緑色にしてみたのだが、だんだん立体的に見えてこないだろうか。より正しくいうと、「立体的に見えるモノ」に見えてこないだろうか。

ぼくの脳裏に浮かんだイメージを、より分かりやすくしたグラフが下の画像だ。


こういう山、あるいは森がないだろうか


こうするとドル円チャートは山とか森なんじゃないかと思える。

人間が生み出したお金というものの価値の推移が、自然界に広がる景色の中に潜んでいる、そういう奇跡はないものだろうか。

見つかれば、ついでに今後の為替の動向も占えるかもしれない。


まさかとは思うが電車に乗って、山の方へ向かった

ドル円チャートにぴったり一致する山や木々を求めて、ぼくは電車に飛び乗った。


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