どこを切っても同じ顔が出てくる金太郎飴。
それが唯一無二のおもしろさであるのだが、さすがに全て同じ顔では途中で飽きてしまうのではないか。
実際、いつも同じことを言うような個性のない人間のことを「金太郎飴みたいな奴」なんて言われてる始末。 金太郎飴自身も、長い棒人生の中でときにはイメチェンしたくなるときだってあると思う。
なんとかして金太郎飴の顔を途中で変えられないものか。
(小柳 健次郎)
金太郎飴の売ってるところ
まず長い棒タイプの金太郎飴を手に入れないといけない。 でもそんな金太郎飴はジャスコとかで普通に置いてそうもない。
ということで金太郎飴が売ってそうな浅草は仲見世にやってきた。
こんにちは金太郎
袋から取り出すと、白い棒だなあという感想以外ないほど白い棒である。
しかし左右の端には金太郎飴最大の特徴、金太郎さんのお顔があるのだ。
表面にベタつき防止の粉がまぶされてるからかそれとも端だからなのか、どうにも微妙な顔。 右のはなんかカッパに見えるし。
とりあえず切ってみることにした。
包丁で切るのが正しい方法なのか分からないまま押し切ると、バキンという音ともに砕けた。 そうして出てきたのはまたしても金太郎。ただ違うのは、顔がハッキリしたことだ。
これはこれで妙な味わいがあって良いかとは思うけど、 延々不満気味ではあまりにも未来がないではないか。
なんとかして途中で顔が変わるようにしていきたい。