どこでもオシャレ(ドラえもん風に)
「ジャケット」に「オシャレ鞄」を手に入れた僕の見た目は、もう十分にオシャレだ。ちょっと気持ちも大きくなって、もうこの格好で歩けばどこでもオシャレになるのではと思うほどだ。
如何せん無理があった。 秋葉原の電気街もこの格好で歩けば、先のページのフランスの朝市みたいになると思ったが秋葉原のままだった。
さすがにジャケットと紙袋ではオシャレさが足りないようだ。 凱旋門だ! エッフェル塔だ! と騒いでいたのだけれど、ちょっと苦しいかな〜とは思っていた。そして、やっぱりキツかった。オシャレではあるのだけれど、ちょっとオシャレさが足りたい。
疲れたらオシャレ鞄から麦茶を取り出す。オシャレ鞄から出すのが、麦茶かよ! と思うかもしれないが、これはオシャレの権化「ナチュラルローソン」で買った物なのだ。ナチュラルローソンというフィルターを通せば何でもオシャレになるのだ。
どんな新品の雑巾も牛乳を拭けば、嫌なくらい臭くなるがそれと全く同じ現象である。
オシャレポイント! ・ナチュラルローソン
オシャレの基本
オシャレ紙袋は実はかなり腕がキツい。 ヨーロッパの映画を見ているとよく見かける買い物帰りの光景だが、あれはかなり腕がキツいはずだ。これも白鳥原理だ。オシャレの向こうでは頑張っているのだ。
カフェで休憩である。 先にも書いたが、オシャレだとキラキラする仕組みだ。キラキラで僕が見えないくらいだ。
僕の調査で、もっとも多く出た「オシャレ」は「カフェ」であった。みな口々に「カフェ」をあげた。
確かにカフェはオシャレだ。 スターバックスを僕はとにかくオシャレだと思っていて、初めてスターバックスに行った時も、一人では怖いので母親に付いて来てもらった思い出があるくらいだ。オシャレの第一歩はカフェである。だから、あんなにキラキラしているのだ。
オシャレポイント! ・カフェ ・もちろんブラックで飲む
お昼ごはんもオシャレ
いつもの僕は一日一食で、その一食も先に書いたようにオシャレとは程遠いものを食べている。オシャレな食べ物は何だろうと思っていたら、どうやら「ベーグル」らしいのだ。確かにオシャレだ。オシャレの分身と言ってもいいかもしれない。
フランスパン食えよ! と自分でも思うのだけれど、これはアクセサリーのようなものだ。
ベーグル一つをトレイ(お盆)にのせてレジに並んだ。なんてオシャレな昼のひと時なのだろう。キラキラである。
考えてみると、ベーグルを食べたことはかなり昔に1度だけしかなかった。オシャレで近づきにくい存在だったのだ。その一度は、羽田空港で母親と一緒に食べた気がする。スターバックスもそうだが、オシャレ体験には必ず母親がいる。
オシャレポイント! ・ベーグル ・ナチュラルローソン