秋といえば船見の季節だが、…というのはいま僕が決めたことなのだが、海を行き交う船を見物するのにのに最適なシーズンだ。 夏は暑いし冬は寒いし春は眠いので秋がいちばんである。 食欲、芸術、スポーツなど、秋の風物詩には様々あるが、これにひとつ「船の見物」というのを追加してもいいのではないかと思う。 というわけで、海岸を散歩しながらいろんな船を見てきた。
(工藤 考浩)
浦賀水道の船がすごい
東京湾の中にはたくさんの大きな港があり、その出入り口に当たる浦賀水道は行き交う船の数も多く海上交通の要衝である。
浦賀水道に面した観音崎灯台に行くと、次から次へと船が入っては出て、出ては入る様子が見られるので、僕も何度か来て、船を眺めたことがある。 今年の秋の船見も観音崎にしよう。
天気が悪い
観音崎灯台へは横須賀駅からバスで向かう。 が、横須賀駅に着いた時点で雨が降っていた。 船見にはあいにくの天候だ。
船、見えません
行き交う船を、と思って観音崎灯台のふもとにある公園にやってきたが、雨に煙って海上があまりよく見えない。
どうしたものかと公園のあずまやで雨宿りしていたら、少し空が明るくなってきて、船が見え始めた。
船見物に便利なサイト
船見物に大変強い味方となるのがMarineTraffic.comというサイトでリアルタイムの船舶情報が見られる(→ここ)。 表示されている船のマークをクリックすると、その船の船名や種別、写真やこれまでの航跡などを見ることができるのだ。 それがまた猛烈に楽しくて、うっかりすると一晩中見入ってしまうのだが、残念ながら携帯電話などからは見られないので、海で見たい場合はノートパソコンを持ってくる必用がある。
このサイトは全ての船舶が表示されるわけではなく、AIS(自動船舶識別装置)という仕組みを使っていて、たとえば小さな漁船などはにこの装置が搭載されていないので表示されない。 だから、この画面に表示されている以上の船が実際の海の上にはいるのだ。
雨でも海には人がいる
ときおり止むタイミングがありつつも、雨はしとしとと降っている。 そんななか、釣り人はしゃきしゃきと釣りをし、灯台には作業の人が登っている。 僕もがんばらなければと思う。
出直そう
がんばらなければ、とは思うが、海上はときおり霧に覆われ、写真撮影ができない。 うすうす気づいてはいたが、船見に雨はふさわしくない。 今日のところは引き上げて、後日また来よう。