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フェティッシュの火曜日
 
顔認識機能にゴリラと認められたい


 

iPhotoというソフトには、写真に写っている人物の顔を認識して 他の写真からその人が写っている写真を自動的に判別してくれる便利機能がある。

そしてその機能のすごいのは、人間の顔以外もある程度判別してくれるところだ。

この機能を利用して、なんとか自分をゴリラと認識させてみたい。

小柳 健次郎



便利機能

まずはiPhotoの顔認識機能について説明します。


こういう人が写った写真がありまよね。
これに枠で顔と名前を指定すると、

手持ちの写真からその人が写ってるのを自動的に選んでくれる。

100%の確率という訳ではなく、中にはなんとなく似てる人とか共通点が メガネだけとかで選ばれることもあるけど、それでもかなりの精度で判別される。

そしてなによりすごいのは、人の顔に近いものなら人間でなくても大丈夫なところ。


大仏も認識。

確かに人間に近いとはいえ、無機物かつあまりない表情。 しかもスケールがでかすぎることで有名な牛久大仏なのに、 iPhotoはこれでも認識する。


ほら。
どこを顔と認識したか表示するモードで確認しても完璧。

ゴリラも認識するか?します

人間に近い物や動物なら認識するなら、サルやチンパンジーなどの類人猿でもいけるかもしれない。

ゴリラの写真を大量に撮ってあったので緊張しながらゴリラを認識させてみた。


サンプルにするのは千葉動物園のケンタさん(33歳)。
戦国武将のようなこのゴリラを認識するのか。

した!

ゴリラ、認識した。しかもゴリラならなんでも集めてくるとかではなく、 選別したのはケンタだけである。他にもたくさんゴリラ撮ってるのに。

ただ他のゴリラ個体(モンタ、ハオコ等)は認識できなかった。 ケンタはゴリラの中でも人間に近いのか、だとしたら人間はとはなんなのか。

ただそうはいってもやっぱり完璧ではない。 選別された中にはこんな写真が紛れ込んでるからだ。


共通点なさすぎ。

鹿の骨から昭和の写真までゴリラと認識してる。 一体どこをどうゴリラだと思ったのか表示してみると、


納得できるような出来ないような・・・。

クッションの端っこやらコロッケやらただ黒い部分まで実に一貫性がない。 でも人の顔に関してはなんとなく納得できる気もする。

ゴリラの隙間に入り込め

正直あの写真群のどこにゴリラ要素があるのかはよく分からない。 しかしこうしたiPhotoのちょっとした間違いにつけ込めば、僕をゴリラと思わせることも出来るのではないか。

つまり、ゴリラと認識された写真の中に自分の写真を選ばせて、 iPhotoに小柳健次郎はゴリラだと認めさせたいのだ。なぜならゴリラはかっこよくて強いみんなの憧れだから。

いまようやく本題を言いました。

超正攻法でゴリラへの道

iPhotoに自分をゴリラと認識させるにはどうすればいいのか。

さっきのゴリラと認識したゴリラでない写真からなにかヒントがあればいいが、 共通点といえばメガネぐらいで、それはなんだかメガネの人に申し訳ない気がする。

なので最初は正攻法で攻めていこうと思う。


正攻法。

ゴリラの鼻である。東急ハンズのパーティグッズ売り場で買った。商品名も「ゴリラ・ノーズ」と書いてあったので間違いない。

まさかゴリラがパーティの場に進出してるとは。売り場には一つしか残ってなかったので、おそらく大流行してるのだろう。

まずはこれを付けて認識されるか試してみる。


パーティグッズをパーティ以外の場で使っても楽しくありません。
認識せず。

当然といえば当然かもしれない。逆にこれでゴリラと認識されたらiPhotoをまったく信用できなくなるところだ。 こんなのゴリラじゃない!

じゃあなにがゴリラなのかと問われたら、それはやっぱり肌の色が大きいかもしれない。 顔を黒く塗って再挑戦してみよう。


黒のドーランが手に入らなかったため、土を顔にかけたら部族みたいになった。
認識せず。

ゴリラをバカにするな、と我ながら思う。

フォルムから考えるゴリラ

顔からゴリラと認識される方法はダメだった。 というより顔から入る方法はどうやってもバカにしてるような感じになってしまい難しい。

ゴリラの顔はかっこいいが、人間がゴリラの顔真似をすると不思議なことに腹立たしいことにしかならないのだ。

そこで今度は形から攻めてみようと思う。


フォルムで見るとゴリラはほぼ黒い固まり。

ということはゴミ袋をかぶればいい。
ゴリラとして生存できるよう、呼吸用に穴を開ける。

目と鼻を付けてるのは、顔がないと顔認識しないと思ったからです。

認識せず。

これはもうゴリラというより妖怪またはゴミなので、 むしろ出なくて良かった。


ちなみにむりやり顔認識に登録したら何がでるか。
うん、いいと思う。

正攻法に戻ってゴリラポーズ

さっきのはややトリッキーだったかもしれない。 ここはもう一度基本に戻って、人はゴリラの真似をするときどんなことをするかを考察してみる。

それはやっぱりポーズじゃないだろうか。


誰もが思い描くようなスタンダードゴリラポーズ。
人間がやると情けない屈伸にしかなってない。

なるべく真似しやすいポーズを選んでみた。
ただの公園で酔っぱらった人に。

ゴツゴツした背中が美しい。
どうにもならない体格差。

全て認識せず。

そもそも顔認識機能に対してポーズで攻めるというのが根本的に間違ってることに気づきました。

 

ゴリラと一緒で顔認識機能を混乱させる

自分自身がゴリラに近づく方法はことごとく失敗してきた。 そもそもの森のボディビルダーであるゴリラに対して、 絶対的もやしっ子の自分が近づこうとするのが無謀だったか。

そこで最後は違うアプローチを考えた。ゴリラと一緒の写真を撮るのだ。

相手が顔認識機能ならば、ゴリラの顔と人の顔を混同してワーッ!と訳が分からなくなり、 僕をゴリラだと思うかもしれない。


もうどっちがゴリラだか分からない。
ゴリラと顔の比率50%。

もうゴリラでいいと思う。
思う・・・。

はいもちろん認識しませんでした。

訳が分からなくなってるのはこちらだったようです。

遙かなるゴリラへの道

ゴリラと人間のDNAは、2、3%しか違わないという。

それだけを聞くと人間がゴリラになるのは簡単に思えるが、 しかし実際のゴリラを見て分かるとおり、その隔たりは実に大きい。

今回はそれを証明する試みだった。と言っておけば少しは救われるのでしょうか。

顔認識の別の遊び方。名前をバカにすると、

すごく納得いく写真がたくさん出てきてとてもスッキリします。

 
 

 

 
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