鬼にする
光ったらこっちのもである。後はこれを流木にセットすればいい。
僕はこの夏、流木を使って金ピカの流木のキーホルダーを作った。すぐ壊れたというクレームにも似た報告を沢山いただいたのだけれど、流木のことなら何でも分かっているつもりだ。もう恋人みたいな仲なのだ。何でも話せる仲なのだ。
流木に穴を開けるのは、LEDを光らせるための電池などを、うまいこと隠すためだ。芸が細かい! と誰も言ってくれないので自分で書いておいた。一歩一歩確実に愛らしい光る流木のキーホルダーが完成しつつある。
ざっくりと書いているのだけれど、実はかなりの時間がかかっている。2日間もかかったのだ。だからなのか、できた時の満足感と言ったらなかった。あ、オリンピックで金メダルを取るとこんな気分なんだろうと思った。僕が今回作った電子工作はオリンピック級なのだ。
溢れでる民芸品感(と書いてパッションと読みたい)
キーホルダーになっているので、鞄にもちろん付けることができる。角として赤いLEDが眩しく光っている。なんとも愛らしい表情なのも人気になりそうな気配をプンプンに感じる。素晴らしい存在感だ。
手足もキーホルダーになっているので、落とすのが心配ならば何箇所も付けることができる。
愛らしい! と自分では思うのだけれど、もちろんゴミ感もひしひしと感じている。と言うか、ゴミ感を一番に感じている。なんだろう、このいらない民芸品感は。貰って困る民芸品感。
電子工作のイベントに出します
ハイレベルな電子工作が並ぶ「Make: Ogaki Meeting」にこの流木キーホルダーを出品することにした。LEDがあるので、もう立派な電子工作なのだ。
また先に書いたようにこの流木キーホルダーは「大きい」「光り物」「愛らしい」を兼ね備えている。さぞ人気になるだろうと、ミジンコくらいのサイズで期待した。
女性人気も、男性人気もなかった。 編集部石川さんが出品している物が人気を博している。若い女性に人気があるはずの僕のキーホルダーだったのだけれど、みんな無視だ。
あきらめて「借りぐらしのアリエッティ」面白かったなぁ〜などと完全に違うことを考えていたら、一人の若い女性が「可愛い〜」と近づいてきた。
若すぎた! でも喜んでくれているようで嬉しい。お母さんに「これ欲しい〜」とまで言ってくれた。なんと物の良さがわかる子なのだろう。将来が心配だ。お母さんはそのおねだりを受けて「こんなのいらないでしょ」と言っていた。
次回はもっと進化する
Make:のイベントに出して頂いたのは今回で2回目だ。このレベルで実は1回目と比べると、玄関を掃除するほうきから、宇宙船の船長の寝室を掃除するほうき、くらいにレベルアップしている。
石川さんのすすめで「Arduino」という電子工作の必殺技的なものも購入したので、次回のMake:ではこのキーホルダーが歩き回ることも夢ではないだろう。