左脳を疲れさせる
前のページで左脳を物理的に制限するという方法を取ってみた。 しかし見え方が変わってしまう」という側面があり、上手くかけたかというと、どうもあやふやになってしまったかと思う。
今度は内側から左脳の分析的あるいは言語的能力を奪いたい。
中3のときの塾の数学のテストを用意した。これを集中して解くことで左脳を疲労させ、やばて左脳をダメにする作戦だ。
大人なのだから本当は高校数学のテストを持ってくるべきだったかも知れない。 けど全然解ける気がしないので、中3の数学という頭の体操になりそうなラインで手を打った。
現役の中学生とかだったら似たような問題をたくさんやっているから、ぱぱっと解けそうなものでも、久々にやると結構ひっかかる。
一から解法を考えたり、かつての記憶を辿ったり、左脳に負荷かかっているのを感じる。急いで解こうとしているのでなおさらだ。
三角形の重心が中線を2:1に分割するということが、今のぼくにどんな影響を与えているだろうか。こういうのが絵を下手にしているんじゃないだろうか。
何十分か集中して解いていると、なるほど「次の問題やるのめんどくさいなあ」という思いと共に、脳がだるくなってくる。今だ、左脳がダメになっている。
花びら全体の形がくっきりしている気がする。気がする、という域を出ることはない。
これを、左脳がダメになっている故の、絵が上手くなっていることのかすかなきざし…ということはできるだろうか。無理か。
でも、もっと左脳をダメにしてみよう
数学の問題を集中して解くことで、左脳はだいぶ疲れた。
ひょっとしたら、左脳の分析的な能力をもうちょっと使って疲れ切った状態にしてみたら、ばくはつ的に右脳のクリエイティブな能力が開花するかもしれない。
今度は本の速読にちょう戦してみることにする。
持ってきたのはハイデガーの「存在と時間」。いろいろな訳があるけど一番安いという理由でぼくの手元にある。1ページ読むだけで頭が疲れそう。
数学の問題をといて左脳が疲れてるのに、むずかしすぎる本をチョイスしてしまったのだろうか。さっぱり読みすすまない。単語はわかるのに、文として理解できない。
存在のことはさておいて、アリの本にしよう。この本を急いでよむことで、左脳をつかれさせたいと思う。
世の中にはちゃんとはたらかない人もいるというのに、アリはちゃんとはたらいてえらい。たくさんのアリが一丸となってアリ社会をきずいているのだ。すっかりかんしんしてしまった。
さて わすれずにコスモスの絵をかかなきゃならない。どんな感じだろうか。
はじめの絵とくらべるとかなりちがう絵になってきたようなきがする。じぶんではこっちのほうがきれいなコスモスだとおもう。