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はっけんの水曜日
 
“アヒル口”養成ギプス


近所に適当なアヒルがいなかったので、カモの写真を貼っておきます。こんな口のことです。

最近、アヒル口が流行っているという。上くちびるを、アヒルのくちばしのように少しめくり上げるのがカワイイらしい。カワイイので、めくり上がってない子もそういう口の真似をして決めポーズをするのだという。
改まって「アヒル口とは」、なんて書くのは恥ずかしいものだな。

流行っているので僕も私もアヒル口に、とがんばろうとしても、うまくくちびるをめくれない人もいる。がんばっても欽ちゃんみたいな顔にしかならない人を私は知っている。

そんな人のために、矯正マシンがあるといいと思う。そのマシンをつけていれば、取り外してもアヒル口が持続するという。名付けて「アヒル口養成ギプス」だ。

乙幡 啓子



考えすぎて挫折

アヒル口というからには、アヒルのくちばしを参考にしよう。それ以外にない。あのくちばしの形の何かを作って、上くちびるにはめればいい。

とはいうものの、あいつはあれでけっこう複雑な曲面構造を持っている。そして、一口に「はめる」といっても、どうすりゃいいのか。ラフを描きながら、どんな形・どんな方式がいいか、数日迷った。


こんなにしっかりラフを描くのは初めてだ。それはまずいんじゃないか。

まず考えたのは、洗濯バサミのようにパチンとワンタッチで挟むものだ。いつでもどこでも、旅行先でも上くちびるを鍛えることができる。
関節のところは自信がないが、家にあるその類のものを改造すればいいんじゃないか。

面妖な形になっているのは、アヒルのくちばしにも見えるようにしたかったから。
家にあった、雑貨類ハサミ目バネ科たち。

髪留め用のものが改造しやすそうだったので…
分解して、パテを持ったりして「くちばし型ギプス」を作る、予定だった。

まず言ってしまうと、面倒なので挫折。そしてもしできあがっても、「くちばしの先っちょに、持ち手が顔のほうに向いてついている」という、非常に言葉にしにくい形になり、何がなにやらという感じになりそうだった。ので、やめた。ラフを描いたのは何だったんだ。

さあ、路線変更だ!もっと簡単に済む方法でやろう、そうしようそうしよう。


粘土で「型」を作ることにします。

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