読書感想文
「あぶら部」
胡麻油、マヨネーズ、オリーブオイル、ラー油など、各種の油を存分に使用した料理が並ぶこの本は、見ているだけでお腹いっぱいになりそうな濃い内容でした。「サッパリ」「スッキリ」「アッサリ」などの言葉とは無縁なこの本。「油=悪」とする健康志向な現代生活においては、絶対的な悪書としての位置にあると言えます。
しかし、健康を追うがあまりに忘れていた、食べた時の「幸福感」。これを思い起こさせる、素晴しいメニューが詰った本です。言われ無き迫害を受けている油へ福音をもたらす一冊となると思います。
また、油物はあくまでもご褒美であって、毎日は食べないというあたりが節度有る大人の対応であると感心させられました。残念ながら私はまだ「あぶら部」にはなり切れておらず、バターライスやお茶漬けにオリーブオイルを入れるようなメニューを試せていません。来年の夏休みぐらいまでに禁断の領域に踏み込めればと思います。 |