北海道は石狩郡当別町というところにスウェーデンがあるという。
そこはスウェーデンヒルズという一帯で、つまりはスウェーデンを模した街作りをしている場所だそう。 正式な住所も石狩郡当別町スウェーデンヒルズであることから かなり本気スウェーデンの様子。
調べればスウェーデン公園やスウェーデン風のローソンもあるというそのヒルズ。 実際どれくらいスウェーデンなのか見に行ってみた。
(小柳 健次郎)
行くまでの道がもうスウェーデン
スウェーデンヒルズは、札幌から電車で30分ぐらいの場所にある石狩太美駅から 大通りをまっすぐ進んだところにある。駅から約3km程あるので歩くとなると結構遠い。
この道もレンガ造りで広くて、よく知らないけどスウェーデンぽいなー と思ってたらそうだった。
もうこの通りからしてスウェーデン。 そういわれればかなり北欧チックな装飾が施されている。
こんな風にかなりスウェーデンチック。ちなみにこの通りを逸れると景色はこんな感じ。
北欧風ローソンは仏花を売っている
スウェーデン通りが終わりに近づき、いよいよヒルズの入り口付近かと 思われるところになんだかいつもと違うローソンがあった。
これが噂に聞くスウェーデン風ローソンだろうか。
店内や売っている物は特にスウェーデンを感じさせる物はなかった。珍しい物と言えば仏花を売っているところだが、これは取材日がお盆なのと霊園までの道路に面していたからだと思う。
スウェーデンのローソンには仏花が売っている可能性もなくはないが限りなく低い。
これがスウェーデンヒルズです
ヒルズまでの坂道をのこのこ登っていくとようやくスウェーデンヒルズに着いた。
ここまで来ておいてなんですが、スウェーデンというのがどういうところかよく知らない。
だから「スウェーデンだ!」と自信を持って言い切れないところはあるが、なんとなくスウェーデンだなあという雰囲気はある。
このオシャレな家々から金髪外人が出てきても驚かないが、ランニングシャツのおじさんが出てきたら違和感を感じると思う。
ヴェステン公園
この北欧風な名前の公園も、道路が円形にデザインされてて実にスウェーデンである。 スウェーデンをよく分かってないから逆になんとでも言える。
しかし何もないのが北欧流なのかもしれないが、記事的には少し何か欲しいのが本音。
そう思いながら公園の中央に行くと何か落ちていた。
レクサンド公園
さらに別の区画にもスウェーデンちっくな名前の公園があった。スウェーデンヒルズでは、区画ごとにそういう公園が一つずつある様子。
ちなみにレクサンドという名は、当別町と姉妹都市であるスウェーデンのレクサンド市からとったものだ。もちろん後から調べた。
ここのスウェーデン具合はいかほどか。
スウェーデン公園
さらにスウェーデン公園というそのまんまな名前の公園もヒルズにはある。
言ってみればスウェーデンにある日本庭園のようなもの。 余程のスウェーデンを期待したい。
スウェーデン公園は空き地と普通の遊具がちょっとあるぐらいで、 特にスウェーデンを感じるようなものは無いように思えた。
しかしこのように、ABBAのDVDを持った金髪で鼻の高い青い目の人が横になっていたなら、 もうスウェーデンですとしか言えない。
強引にスウェーデンに持ってきたところで、 たたみ掛けるようにヒルズで見かけたスウェーデン的なものを紹介したい。
非スウェーデンとの境界
ここまでずっとスウェーデンスウェーデンと夢見がちに言ってきたが、スウェーデンヒルズはヒルズというだけあって高級住宅街でもあるわけで、そうでない場所とはきっちり線引きされていた。
ヒルズに入れないものは花苗や土でも売っていろということなのだろうか。 その点を外交問題に発展も辞さない覚悟でスウェーデンさんに問いただそうと探したら、
キレイなところでした
スウェーデンヒルズはスウェーデンの名に恥じず、スウェーデンをよく知らないものにとっても スウェーデンだなあと思わせるステキな住宅街であった。
ただそれゆえ隙がないというか変化があまりなく、 最後の方は変装して遊ぶことに夢中になってしまったのは反省点かもしれない。 そんなつもりは1%もなかったのだが。
それもまた、スウェーデンヒルズの力ということなのだろうか。