カーリングがしたい。今年のバンクーバーオリンピックでカーリングの試合を見てからずっと思っていた。
だけれどもカーリングが出来る所は近くにない。でもしたい。 あれ、漬け物石に車輪付けたら出来ないかな?
(尾張 由晃 )
漬け物石も結構高い
きっと出来るはずと漬け物石を買ってきた。本物のカーリングでは一試合で16個の石が必要らしいが絶妙に、絶妙に妥協して6個にした。
それでも6000えんもしたし、カーリングが終わった後の用途とか、普段の生活では100円安いからこっちの定食にしよう。とか考えている僕からすればかなり奮発したもんだ。
漬け物石を滑らせよう
さてこの漬け物石を滑るようにしなければならない。なので車輪を付けようと思う。方法はもちろんアロンアルファ。アロンアルファがあれば大体のものは作れる。
バァーじゃない、バァーじゃ。接着面が少なすぎて無理そうだ。あぁ、これ以上の案を用意していなかった。俺、アロンアルファ信じすぎ。
アロンアルファが無理ならどうしよう。これ、穴開いたりするのかなとドリルを使ったらなんとか穴は開いた。じゃあネジ使えるんじゃないかとやってみたらば、なんとか止まった。
で、出来た。普通に転がり、なんとかカーリングが出来そうなものが出来上がったぞ!
漬け物石の着色は難関
これを更にチームごとに色づけする。スプレーを買ってきて全面に色を吹き付けた。
が、剥げる。触っただけでバリバリ剥げる。木材、金属用のスプレーが安かったのでこれでも大丈夫だろう。と高をくくって買ってきたらこの惨状。
これではイカンとプラスチックにも使えるスプレーを買ってきた。さっきのと比べて内容量は1/3で値段は2倍、6倍もの価値がある。使ってみるとシャーっと広がって凄く使いやすい。
これで大丈夫だろう。と思って触ってみたらすぐ剥げた。ウソッ!?なに!?再度スプレーを見ると(一部を除く)との表記。漬け物石の材質を調べると一部に該当するものだった…しょうがないから出来るだけソフトに触る。という対策を取ることにした。
恋は盲目
石は出来たので靴も滑るものを作りたい。じゃあ、アロンアルファで車輪を靴に…と頭に浮かんだが俺は学んだ。アロンアルファじゃダメなんだ。ドリルで穴を開けてたこ糸で車輪を結んだ。
結構あっさり出来そうだ。途中だけれど履いてみよう。
読んでるあなたはこうなるだろうなぁと思ってただろう、僕も今はそう思うが恋は盲目、工作は想像通りに行くと思っちゃうものなのだ。
これは無理だと判断して板を買ってきて車輪を打ち付けた。
それで完成したのがこれ。あれ?これ、靴付けるよりもかまぼこ乗せた方が面白くない?しかしカーリングのためにと泣く泣く靴を結びつける。
履いてみてもたこ糸の時のようにちぎれることなく板の効果で安定している。そして予想以上に車輪が回ってコロコロ転がる。
これで大方の準備は終わり。実際にやろうと友人達に声をかけたら何人かのってきてくれた。更にデイリーポータルZ編集部の工藤さんが東京から見に来てくれるという。
なんだか楽しそうな事になってきたぜ。と、思ってたら地獄に落ちた。