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チャレンジの日曜日
 
中国万博跡地巡り


万博公園は中国では『世博園』

上海万博真っ最中だけれど、中国の万博跡地を巡ってみた。

真っ最中なのに万博跡地を巡るとはこれいかに。

確かに上海では中国初の万博と言われているけれど、万博と呼ばれたイベントは他にも1999年に雲南省昆明で、2006年に遼寧省瀋陽で『花の万博』が開催された。行った人も多いだろう『つくば万博』が、愛知万博とは違う万博というのと同じことらしい。でもつくば万博も万博と思っている人は結構いるんじゃないか。

中国でも昆明や瀋陽で「万博やったのに、なぜに上海が初の万博!?」なんて思っている人も多いとか少ないとか。そんな昆明と瀋陽に行き万博会場跡地を見に行った。

ライスマウンテン



中国経済の成長を実感

経済評論家が書きそうな難しいそうなことを書いてしまった。

1999年開催の昆明の花の万博会場は入口からして年季の入った公園になっているのに対して、2006年瀋陽で開催の花の万博会場は、いかにも最近万博をやったような会場だった。7年の経済成長とともに、きっと万博会場も今風に作れるようになったのだろう。


昆明(1999年開催)の万博会場。WORLDのLがズレている。

昆明の万博のマスコットキャラクターの猿と、調整中のモニターがお出迎え

瀋陽(2006年開催)の会場入場ゲート。かなり未来化してびっくり。

入場して早々に登場する中国館(昆明)

上海万博の最大の目玉は中国館らしく、万博がはじまってからの報道では、中国館への入場何時間待ちなど、中国人の中国館人気が伺えた。

昆明と瀋陽の万博跡地も各国のブースが残っている。でも昆明ではやっぱり中国館が人気だったのか、入場ゲートに一番近い位置ででーんと構えていて、その後ろに中国各省の庭園が、その後ろに各国の庭園があった。瀋陽では中国館こそないが、中国各省の庭園があって、それとは別に各国の庭園があった。

各国の庭園をそれぞれ撮ったので比べてみよう。

 

フランス園

昆明(1999年) 瀋陽(2006年)

ベルサイユ宮殿のようになるはずだったフランス園(でもボロボロ…)。シンプルそうに見えるけれど、管理に高度なテクニックが必要らしい。まるで画数が少ない字を書くほど字のうまさがわかるかのよう。

 

パキスタン園

昆明(1999年) 瀋陽(2006年)

昆明では、エスニックな服装に着替えた現地服務員が歓迎。昆明のは老朽化しているけれど、結構頑張っている気がした。

 

 

ミャンマー庭園

昆明(1999年) 瀋陽(2006年)

アジアで仏教国なミャンマーでは、パゴダの昆明に対して、寺院の瀋陽。どちらも仏様が絡んでいた。

 

 

昆明と瀋陽でメンテナンスの力の入れ方がためか、昆明と瀋陽どちらがいいか、どちらがボロいか、といわれれば、どっちもどっちだった。

ここではフランス、パキスタン、ミャンマーの各庭園を紹介したが、両地両方に庭園を出した国は意外に少ない。昆明にはスペインやイギリスはあるけれど、瀋陽にはそれはない代わりに、エジプトやペルーやケニアなどがある。


ケニア園。ケニアの家はこんな感じらしい。(瀋陽)

ペルー園。ペルーといえばアルパカ。(瀋陽)

家が中国の土産物屋に変わってしまったスペイン園(上)とイギリス園(下)(昆明)

気になる日本と北朝鮮

万博は世界中の雰囲気がなんとなく見えるのがたまらない。万博跡地でも外国巡りは満喫できた。でもやっぱり日本、それと中国主催だから北朝鮮がどうなっているのか気になるところ。

日本、北朝鮮、どちらも中国が大事だから、昆明瀋陽の両方に庭を提供している。

 

 

日本園

昆明(1999年) 瀋陽(2006年)
日本園入口は浮世絵の日本美人の絵が迎える。
客入り寂しい日本園。国旗はないけれど、どこの国の庭園にもないので没問題。

入ると目立つ、手入れされた招き猫と、日本的家屋。
日本庭園に龍が舞う。せっかくの中国仕様も手入れされていない草ボーボーの石庭ではちょっと台無し。

富士山に桜がかかれた壁がある日本家屋。日本といえばこのイメージ。
日本園よりもよほど日本的な桜園

日本園のお土産屋では、中国で売られる日本っぽい民芸品が売られていた。
桜園では民族衣装を着て写真を撮るサービスを提供している。

右の瀋陽の写真だが、雑草生い茂る中を龍が舞う上2枚が日本園で、下2枚は桜園だ。桜といえばやっぱり日本らしい。
左の昆明は全て日本園。昆明の万博公園の外国庭園の中では一番人気で、客が次々と訪れていた。

 

北朝鮮園

昆明(1999年) 瀋陽(2006年)
公園奥の国際館内にある小さな北朝鮮ブース。でもこれこそ中国万博の醍醐味?
豪華なハングル文字の門に韓国と勘違いした自分自身に反省

小さなブースの奥には北朝鮮の大自然の光景が迫る
やはり北朝鮮園でも北朝鮮仕様の民族衣装が着れて記念写真が撮れる

金正日花の写真(金正日花ではない)を多数展示していた。
躍動する子供たちの像がある噴水で北朝鮮のすごさをアピール。多くの人が記念写真を撮っていた

昆明の北朝鮮ブースでは、金正日花なる花の写真と、金日成、金正日がどれだけ偉いかという偉人伝の本が展示。
瀋陽の北朝鮮庭園では、まばゆいばかりの庭園を提供。隣が雑草生い茂る日本庭園なので余計に輝いて見えた。

上海が気になる

昆明の万博跡地しても、瀋陽の万博跡地にしても、世界各国の雰囲気をまだまだ感じることができて面白かった。またどの国の庭園だろうが、日本庭園だろうが、庭園はほったらかすと大変なことになる、人工の美、人知の集約であることも身をもって実感できた。

上海万博はどうだろう?ぼくはまだ上海万博は長い列に並ぶのがおっくうで行くのをためらっていて、行ったことがない。昆明や瀋陽のように万博後もそこに各国ブースが残るなら、そのときに行ければと思う。各国ブースの中が中国のお土産屋になるなど、そのユルさがたまらない。


 
 

 

 
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