海に行くと流木が打ち上げられている。
オシャレなお店に行くと、そんな流木がディスプレイに使われていたりする。自然の美しさがある流木はオシャレのマストアイテムだと思う。
そんな流木は「値段」が付けられ売られていることもある。 拾えば無料なのだが、それが売られているのだ。じゃ、自分で売れば原価は無料なので素晴らしいことになるではないか! と海に行く度に思っていた。
ということで、海に流木を拾いに行こうと思う。
(地主 恵亮)
流木はオシャレだ
流木を使ったディスプレイはわりとよく目にする機会があると思う。流木アートなんて物もあってそれもやっぱりオシャレだ。ロハスな感じがするからだろう。流木はオシャレ以外の何物でもないのだ。ロハスなのだ。
そんなオシャレアイテムな流木だからこそ、一般に売られている。拾いに行く手間も省けるから売るのも分かるし、それを買うのも分かる。色白で、すべすべとした自然の恵みを受けた流木はぜひ欲しいと確かに思う。
暑い部屋で汗をタラタラとまるでナイアガラの滝を彷彿させながら僕は考えた。流木を売るのも分かる、それを買うのも分かる、では「私は売る方になろう」と。 ということで、早速流木を拾いに出かけた。
流木がない
鎌倉駅から由比ガ浜を目指して目を「¥」にしながら炎天下を歩いた。てくてくと歩いた先には、白く人がまばらな砂浜が広がっているはずだった。少なからず去年の秋に来た時はそうだった。
とにかく人が多くて驚いた。この辺りは夏になると海の家が出て海水浴場になっていた。綺麗に整備された砂浜に流木はなく、あるのはよく分からない海草と水着の人々だけだった。
流木を売るのは簡単なことではないとこの時点で気がついた。だってないのだ。海に泳ぎにでも入って流木のことを忘れようとも思ったが、それは一度決めたらテコでも動かないといいなぁと思っている僕だけあって、ただひたすら流木を探しながら海岸線を歩いた。
流木を発見しました!
汗をダラダラと流しながら歩いて行くと、やがて人気の少ない砂浜に着いた。古都鎌倉を存分に感じる海だ。砂浜を見ると流木がたっぷりと流れ着いているではないか。海での長い旅を終えた自然な美しさを持つ流木を僕は拾った。
海にもまれ、自然とすべすべとなった流木は見ていて美しい。これを部屋に飾る気持ちはよく分かるし、ディスプレイに使う気持ちもよく分かる。自然な色合いと肌触りが気持ちいい流木は自然の恵みを存分に受けた芸術なのだ。
流木拾いのお値段
拾って来た流木の重さを測ったら全部で「1.3kg」だった。かなり拾った気がしたが流木は軽いようだ。これを売るとしたら、いくらになるかを調べようと思う。
ハンズでオホーツクの流木なる物を購入した。重さを測ると「20g」だった。つまり100gでは「1150円」となるわけだ。 おお! 肉ならかなりの高級肉だ。口に入れた瞬間にとけること間違いなしだろう。
僕は今回「1.3kg」の流木を拾ったわけだから100グラム「1150円」で計算すると、なんと、「14950円」になる。これはかなりの高収入だ。流木はグラムにするとかなり高い。産地とかは無視しているが、オホーツクも素晴らしいが、古都鎌倉の流木も負けてないはずだ。
流木を拾ったのは僅か30分程度だ(そこに行くまでに2時間半かかり、帰りは2時間かかったけれど)。時給で計算すると「29900円」になる。かなり危険な商売の時給な感じがするが、流木を拾う簡単なお仕事だ。
流木拾いデータ ・流木は100グラム1150円 ・流木拾いの時給は29900円 ・ウハウハです