服装がおかしい
10分ほど待つと、金子くんと斎藤さんが駅から出てきた。遅いよ!と言いながら服装を見ると、斎藤さんはジーンズを履いていたし、どう見てる普通のシャツを着ていた。
何度も口を酸っぱくしてジーンズは汗を吸ったら乾かないからダメって言いましたよね、と言ったら
「ちがうんだ、ちがうんだよまっちゃん(僕は大体こう呼ばれてます)、Tシャツはドライ素材なんだよ。」
という。金子くんは、半ズボンは虫に刺されたり草で切ったりするから長ズボンにしてね、って言ったのに半ズボンを履いている。
オマケに、「山に行くまでににコンビニとかあると思った。それに、山頂に店とかあるでしょ?」、なんて言って昼ご飯もなにも持ってきてないという。持ち物リストに書いたよね?
確かに駅前にはコンビニがあるが、コンビニがない駅なんて登山ではザラだし、高尾山の様に山頂に茶屋があって食事が出来る山なんてほとんどない(富士山は山頂になんでもあるが)。急いでコンビニで食料を買わせた。
「俺が言ったこと全然守ってないじゃないですか!時間に遅れるし!山舐めてると死にますよ!オモシロはいらないから!まじめにお願いします!」
と軽く説教した。この時点では記事にする事は伝えてなかったので、わざと記事用に失敗してくれたワケではない。そういえば美術部ってこんなノリだったわ、と思い出した。なんにしてもおちゃらけた部活だったんだった。忘れてた。美術部的には間違ってるのはむしろ今の僕かも知れない。
いやいやいや、そんな事あるわけない。
ちなみに、次回の練習登山では今回こなかった河合くんに同じ説教をする羽目になった。大丈夫か、このパーティ。 |