この休符に当たるところで小さく「ク」を入れる感じになるので、全体のリズムが揃うとその音とつながって「ケチャケチャケチャケチャ」と聞こえるようだ。
そして声で奏でられる16ビートの音がとても気持ちいい。ホソダさんの表現を借りるなら、「機関車のように」リズムが進行していく。
今日は発声練習&動きの練習。
まずは「チャッ!」の練習。
日常で、まず発することのない音である「チャッ!」を大声言うこととなって一抹の恥ずかしさをなかなか拭いきれない。
しかしそうすると、のどの奥に詰まるような「チャ」になってしまう。そうではなく、思い切って、上に突き抜けるように「チャッ!」と叫ぶのがポイントらしい。
何度か練習するうちに意外といい「チャッ!」が言えるようになり、ホソダさんに「いいねえ!ケチャ向きだねえ!」とほめられた。ぐっとテンションが上がる。人はほめられて育つ。
そして、「チャッ!」はときおり、「ジョッ!」や「タッ!」になるので、リーダーの合図で「ジョッ!」と「タッ!」になる練習をする。
あとは、僕は一番習得がたやすい8ビートのパートを全体の16ビートに合わせて「チャッ!チャッ!チャッ!チャッ!」と言っていればいいとのこと。
ケチャは元々農村の儀式なので、初心者でも簡単に参加できる役割がちゃんと作られているらしい。
ケチャの男は舞台装置にもなる
ケチャは、合唱をバックにしてヒンドゥー神話「ラーマヤナ」の物語が上演される。ケチャを歌う男たちは、体全体の動きで時には演劇の舞台装置となる。 |