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ロマンの木曜日
 
好きなにおいを携帯する「においPod」作りました


いいにおいだけを嗅いでいたい

騒音をシャットアウトして、好きな音楽だけを聴くことができる携帯音楽プレーヤーを持っている人は多いと思います。

それなら、悪臭をシャットアウトして、好きなにおいだけを嗅いでいられる携帯においプレーヤーも欲しいと思いました。

でも、そんなものはたぶんないので、自分で作ることにしました。

萩原 雅紀



手つかずの臭覚

現代人は、どんなときでも自分の五感を刺激するための、さまざまなデバイスを持っています。

たとえば通勤通学などでの移動中、本や携帯メールで視覚を、ラジオや携帯音楽プレーヤーで聴覚を、飴やガムで味覚を刺激している人も多いですよね。


通勤通学の友、五感刺激グッズたち

触覚は難しいですが、本や携帯に手触りのいいカバーをかけたり、服や鞄を好みの素材にすることで刺激することができます。

そんな中、嗅覚だけは誰もが無防備なまま。どこからともなく漂ってくる、得体の知れない悪臭を甘んじて吸い込んでいるのが現状でしょう。

でも、嫌なにおいは嗅ぎたくない!いいにおいだけを嗅いでいたい!

というわけで、携帯においプレーヤーを作ることにしました。ちなみに愛称は「におiPod」にしようと思ったのですが、いろいろ問題ありそうなので「においPod」にしました。でも心の中では「におiPod」と思ってもらえると嬉しいです。


においPod製作開始

残念ながら今の(僕の)技術ではにおいをデジタル化することはできないため(研究はされているみたいです!)、文章や音楽のように大量に持ち歩くことは不可能。それなら、いくつか好きなにおいを抽出して、その中から好きなときに好きなにおいを嗅げるような装置を作ろう。


本体用にピルケースを買ってきた
ピルケースに似合わないドリルを持ち出して

各ケースに穴を開ける
1ヶ所妙に場所がずれた

というわけで7つの小部屋(1週間分ということか)に分かれているピルケースを買ってきました。これでにおいPodは7種類のいいにおいを持ち歩けるということになります。

ピルケースの各部屋に1つずつドリルで穴を開けます。この穴からにおいを出すのですが、外気を吸い込まないとにおいを吸い出せないので、反対側にも小さな穴をいくつか開けておきました。


反対側にキリを突き立てて
小さな穴をいくつか開けた

ドリルで開けた穴からチューブを伸ばし、それを鼻に持ってくれば完成なのですが、7種類のにおいを別々に嗅げるようにするため、それぞれの穴を開閉できる仕組みが必要です。

どうしたものかと悩んていたところ、こんなものを見つけました。


ものすごく小さなバルブ

以前に似たような装置を作っていた工藤さんの記事を参考に熱帯魚屋に行ってみたところ、水槽に空気を送るチューブ用のものすごく小さなバルブを発見。さっそく買ってきてつけてみると、これがピッタリ。


部屋の数だけ買ってきた
狙ったようにピッタリ!(狙ったけど)

このバルブを開け閉めすることで、嗅ぎたいにおいを選べるようにしよう。

というわけで部屋の数だけバルブを準備して、全部つけてみました。


かっこいい!!

おお、なんだかアンバランスだけど、一気に何かの装置っぽくなりました。あとはこのバルブからチューブを伸ばし、それをひとまとめにして鼻に送るだけ。

しかし、7本ものチューブをひとまとめにするのはどうしたらいいんだろう。

答えはまたもや熱帯魚屋にありました。


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