叔父は僕らに何を伝えたかったのか
昔から、突然木に牛の脂身をぶら下げて小鳥を集めたり、目的もなく有限会社を設立して僕に「役員にならないか」と言ってきたり、謎の部分が多い叔父だったが、今回の遺品整理でさらに謎は深まるばかりだった。
ちなみに、僕が叔父の所有物で唯一興味のあった「世界の古銭コレクション」を懸命に探したのだが、どうしても見つけることはできなかった。あわよくばもらってしまおうと思っていたのに、見つけたのは生茶パンダ先生である。とんだ骨折り損だ。
僕らは叔父の遺した物たちから、何を学び取ったらいいのか。
放り出されっぱなしのまま、立ち尽くすのみである。
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これはまともな方の遺品。ミノルタのすごく古いカメラ。 |
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