続いては「バターの香り」。ブルゴーニュ地方のワインのひとつの特徴であるらしい。果実のお酒から乳製品の香りがするというのが意外。
頭の中で描くブルゴーニュ地方がさっきのローヌ地方と全く変わらないのはさておき、これは芳醇で心地いい。考えてみれば、バターをたっぷり使ったムニエルと一緒にお酒を飲んでいるような感じと言えるのかもしれない。
思い出されるのは、バターを使った料理を出す度に「バターは高級品だから」と念を押してきた母の言葉。そういうイメージを子供の頃から植え付けられている私にとって、実に豊かな気持ちにさせられる飲み方だ。 |