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はっけんの水曜日
 
熟練者と行く廃村体験〜大平宿リベンジ〜

朝はやっぱりアレを作らねば

夜は随分と冷えた。人が多いので部屋も温かくなるかと思ったが、どうやら晩春の山はそれほど甘くは無いようで、ジャンパーを着込んで寝袋に入っても、何度か寒さに起こされた。


しかし皆さん、朝が早い
もうかまどに火を入れているし

朝起きて、まず最初に何をするべきか。それはもう、決まっている。ラッシーだ。ラッシーを作るのだ。

先月、うまいラッシーを探究して以来(過去記事「理想のラッシー」参照)、私はすっかりラッシーにはまってしまった。それからほぼ毎日、ラッシーを作って飲んでおり、今やそれは日課と言える程である。

たとえ廃村にいるにしても、日課は日課。しっかり作って、自分を満足させてあげねばならない。


ラッシーセットは、昨日のスーパーで調達しました

砂糖がヨーグルトに付属していたグラニュー糖しかないのでちょっと不安だが(別途砂糖を買うのを忘れてしまったのだ)、それでもまぁ、やってみようではないか。


ヨーグルトと牛乳、砂糖を容器に入れる
小川の冷水を汲んで入れて……

後はただ、振るのみ
思ったより、見た目がちゃんとしたラッシーになりました

しかし、味は……甘味が少なくてパンチが無い

う〜ん、やはり、砂糖の量が足りなかったようだ。ただ薄いだけ、水っぽいだけのラッシーになってしまった。ちょっと残念な結果だが……しかし、まぁ、ここで完璧なラッシーを作ってもそれはそれでつまらないし(と自分に言い訳をしてみる)。

 

朝の散歩を楽しもう

朝食までしばらく時間があるようなので、今日もまた散歩に出掛けてみるとする。昨日は南の神社方面を散策したので、今度は北方面に向う事にしよう。

それにしても、今日は天気が良い。昨日は天気があまりよろしくなく、その分より一層、すがすがしく感じる晴天である。必然的に、写真も大きくなってしまう。



前回の訪問の時は、自転車で体力を消耗してくたびれていた事もあり、そして帰りの時間的制約もあり、大平宿の町並みをざっとなでる程度しか見る事ができなかった。

今度は体力が有り余っているし、時間も十分に残されているので、もう一歩、踏み込んだ観察をしてみたい。


一部、裏手に回ると崩壊が進んだ家もある
内部を拝見させていただくと、梁などは意外にしっかりしている

廃村になったその年、昭和45年の雑誌
家屋の外壁に張られていた明治時代(?)の印刷物

通りに面した表側は総じて整えられているものの、裏側に回ると、崩壊しそうになっている家屋もあった。それはまさに廃墟というべき様相を呈しているが、内部は意外と綺麗に残っていたりする。元々、しっかりした造作の家だったのだろう。このような家屋を今建てようとしたら、相当な費用がかかるだろう。

また、この家の外壁には、なかなか興味深い印刷物が張られていた。掠れてて見難いが、錦絵っぽい感じもする。明治時代のものだろうか。少なくとも、戦後のものではないと思う。


集落北にある廃小学校

蛇口の根元から、水がぴゅーっと出ていた
ゴールデンウィーク終わった頃でも、まだ桜が残っている

朝の散歩の締めは、集落の北部にある小学校跡。3年前に来た時には、ボーイスカウトか何かの子ども達がテントを張っていた場所である。今回はキャンプする人がいない分、遠慮無しで探索する事ができた。


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