この辺になると、「隣の人にそんなことされるのはなんかイヤ」って思う人もいるんじゃないかと思う。でも僕はこれが凄く助かる。
僕が部屋にいる時は、にわか雨が降ってきても、おばあちゃんは洗濯物をどけたりしない。飽くまでも洗濯物の管理の主体は僕自身にあるからね、というスタンスなのだ。
僕が部屋にいるかどうかというのは、特に相手に知らせようとしなくても、自動的に伝わる。壁が薄いからだ。壁の薄さに、スカイプとかメッセンジャーツールの「相手がオンラインか表示」みたいな機能が備わっているなんて一体誰が思うだろう。
こんなITみたいな壁の機能を使いこなしているおばあちゃん。コンピューターおばあちゃんだ。
猫にエサを与えているおばあちゃん
もう少しおばあちゃんに付いて語らせて欲しい。隣の部屋のおばあちゃんの楽しみは、近所のノラ猫にエサをやることだ。夕方になると3〜4匹くらいの常連が隣の部屋に来て騒ぎだす。その度におばあちゃんは「静かにしなさい…!」と猫に注意するのだ。日本語で。なにしろ全部聴こえている。 |