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ロマンの木曜日
 
ペンキ書きの案内板はどれだけ正確か

ペンキ案内板は、2系統がある

とりあえず撮りためた案内板全部を一覧パネルにしたので見て欲しい。

大きく分けて2種類あるのが分かるでしょうか。

実はこれまで「銀地に黄色」の案内板しかお見せしてこなかったが、「クリーム地に緑」のペンキ案内板も存在するのだ。


このタイプ。これは池袋で撮影。ガレッジっぽい雰囲気はなく、モダン。

この二つ、細かく隅々まで見ると併記してある制作会社名が違う。


銀地&黄。日本標識ガイドセンター。
クリーム地&青。東都標識社。

どうも、制作会社は大きく分けて二つあるらしい。さらに詳しく見ると、二つの会社の製作方針には、微妙に違いがあるのが判明した。


日本標識ガイドセンター
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東都標識社
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現在地は既出の通り「本ヅ」
現在地はシール表示、もしくは書いていない。

ちなみに、東都標識社の方がシール貼りだからといって、現在地の標記が正鵠を得ているというわけでもない。書いていないのが大多数だし、書いてあっても色あせていたり、えらく端っこだったりする。


赤字が色あせて見えないのは定番。
この現在地、端っこすぎる。

案内板は意外と新しい。

次にこの案内板を見て欲しい。


さっきも紹介した、飯田橋に掲示してある案内板。

この案内板、よく見ると右端にこんなことが記してある。


「都営地下鉄 大江戸線」と書いてある。

都営地下鉄大江戸線といったら、その名称が決まったのは平成11年で、意外と最近である。
ということは、昭和から悠久の時を経て設置され続けていたと、僕が勝手に思っていたこのペンキ案内板は、わりと最近に作られた、ということだ。
その説を裏付けるであろう、次のような案内板も発見された。


神楽坂と早稲田の間くらいにある案内板。

この看板、一見普通の看板に見えるが、横に回りこむと、このようになっている。


何重にも打ち付けられた過去。

これは、上に新しい案内板が打ち付けられた跡ではないだろうか。つまりこの案内板、一定期間をおいて更新されているのではないかと考えることができる。
ペンキ案内板、意外にも手動リロード機能があったのだ。奥深し。


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