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はっけんの水曜日
 
寝台列車を「見送る」だけの旅

見送りになれてきたのか

さあ、悲しんでばかりもいられません。次の見送りに備えたい。次は「あけぼの」が21時15分に、同じホームから出発だ。

とは言っても、それまでだいぶ時間がある。かといって遠出や帰宅できるような時間ではない。ずっと駅にいることにしよう。列車の本でも買って、どこか店にでも入るか。


なんだかんだでこんな時間に。1時間半は時間をつぶさねばならない。

駅改札のすぐそばの中国料理店で時間をつぶすことに。うっかりビール。
うっかりおかわり。

なぜ大人は、時間をつぶすだけなのに、酒を飲んで酔わねばならないのか。そんなことを多少考えながら、21時には会計を済ませて、いい気分で店を出た。

ホームで待つうち、入線。おや、何かちょっと違うぞ。


おなじみ、個々で静かに興奮する人々。
入線。さあヘッドマーク撮るぞーと思ったら、ない。

いつからあけぼののマークは車掌さんになったんだ。
ドアが開いたまま入ってきたのだった。

いかんせん詳しくないので、こういうことがよくあるのかどうかわからないが、今まで見た列車はだいたいマークを見せながら誇らしげに入ってくる。車掌さんの背中がマーク代わりになっているのはイレギュラーなことなんだろう。これはこれで、撮影の人々も「おっ!」と活気付いたように見えた。

「青森」の文字がまた泣かせる。明日には青森にいるのか…(私はいないが)
たくさんの荷物も、寝台車なら落ち着けるだろうな、というシンパシーでもって撮った一枚。

廊下の椅子をセットして、すでに飲んでる余裕の人。あるいはせっかちな人。
車体がさっきの「北斗星」似なので、興奮も一段落した。

3回続けて同じホームでの見送りだったせいか、あるいは酔いのせいか、さしたる特記事項もなく、無事に見送りを完了した。

東京駅に移動して、最後の見送りをしよう。次の発車まで1時間もない、急がねば。私を待ってる人がいる(いないけど)。


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