タイトルで全てを言い切った感があるが、これからやろうとしていることはそういうことだ。それ以上でもそれ以下でもない。深く考えず、本文を読んでほしい。
(text by 石川 大樹)
いちおう説明します
やりたいことはだいたい予想がついてると思いますが、一応、図に書いて説明しよう。
イメージ
僕の考えた、新しいワイヤレスマウス。マウスにタイヤをつけて、ラジコン操作で動くようにするのだ。もちろんマウスなのでカーソルも動く。
このアイデアのあたらしいところは、マウス「が」ワイヤレスで動くところだ。
いままでワイヤレスマウスは、PCとマウスの間はワイヤレスなんだけど、マウス自体は人間が手で動かす必要があった。いっぽう、このラジコンマウスは、マウスと操作者の間がワイヤレスなのだ。手ばなしでマウスが動く!超能力!!
超能力
ごめん、超能力は言い過ぎた。ただのラジコンだ。
なお、この記事の主旨はただのバカ工作なので、この方式に実用上の利点はまったくないことを付け加えておく。
材料1
材料2
マウスは秋葉原で280円くらいで売っていた。中国製。あまりに安いのでボールマウスかと思って買ったのだが、光学式だった。しかも
やたらかっこいい。
ラジコンの方は、トミーのエアロRCという激安ラジコンキット。なんと1000円!
このシリーズはもう販売終了らしく、おもちゃ屋を探しても売ってなかった。でもたまたまウェブマスターの林さんが持っていて、譲ってもらったのだ。
販売終了品、しかも東京モーターショウとか書いてあって限定品っぽいのでちょっと気が引ける。(繰り返しますが、この記事の主旨はただのバカ工作です。)
光量過多のオシャレな写真になってしまってすいません
男の郷愁、ラジコン
最初の作業は、ラジコンキットの組み立て。
こういうプラモデル的な物を作ったのはひどく久しぶりだ。小さい頃は、こういう車やロボットのプラモデルをたくさん作ったような記憶がある。中にはラジコンもあったと思う。たくさん作ったわりに完成品が記憶にないのは、作る過程が楽しかったからなのか、それともぜんぶ途中で投げ出してたのか。
モーターにギアつけて
これは前輪側。矢印の部品が左右に動くことで、車輪を傾け、左右に曲がる。なるほど
シャーシの狭い隙間の中でギアを通す作業。小さい頃こういうのやった気がする。懐かしい
後輪は駆動輪。ここにもモーターをセット
できた
真ん中に見えてる電子部品のところはあらかじめ組み上がっているので、やることはシャーシにギアとモーターをはめて、タイヤを取り付けるだけ。30分くらいで完成。
こうやって組み立ててみると、モーターの回転が車の動作に変換されるしくみがよくわかっておもしろい。
そして念のため動作確認。
わざわざ動画で載せることもないと思いますが、嬉しかったので
あとは、マウスのケースに穴を開け、このラジコンをまるごとマウスの中に埋め込めば、完成。なのだが…。
ラジコンの方がデカイ
……
埋め込めるサイズじゃなかった
本当のことを言うと、ラジコンの方がデカイのは買う前からわかっていた。だから、ラジコンから前輪だけ(または後輪だけ)取りだして、マウスに取り付けるつもりだったのだ。そしたらスペースが半分ですむ。
でもダメだった。ラジコンは前輪がハンドル、後輪が駆動輪で役割を分担していたため、両方ついてないとラジコンが成り立たないのだ。
わかってなかったのは、ラジコンの大きさじゃなくて、しくみのほうだった。
そこで、作戦変更。
イメージ図(2)
作戦変更。ボディはラジコンの方を使うことにする。
一見ラジコンだが、実はワイヤレスマウス。見た目のインパクトはちょっと落ちたが、意外性はこちらの方が上。というごまかしを自分に言い聞かせながら、次ページへ続く。