先週の待ち受けをもらうついでに
色はラッカーで塗るのでその際、下に敷く新聞を求め、まず近所のローソンに向かった。ちなみに僕の家から一番近いコンビニがローソンだ。初夏を思わせる5月の休日の空の下を歩いた。
新聞を買うついでに前回分の待ち受けをもらった。前回待ち受けをもらいに行ったら、僕が使っているWILLCOMの端末は未対応だったため、新たに携帯電話を買ったのだ。これでやっと待ち受けをもらうことができた。
新聞と昼ごはんを買ってまた家に帰ってきた。いきなり新聞を塗装用に敷くのはもったいないので熟読した。世界ではいろいろなことが起きていたが、地カレーの特集が面白かった。読みながら飲んだ綾波レイの絵が描かれたカフェラテ(ローソン限定らしい)が美味しかった。
ネルフ本部で塗装
ベランダでラッカーを使うので読み終わった新聞を敷いた。結局は新聞なので、みすぼらしいが個人的にそこを「ネルフ本部」と呼ぶことにした。名前負けもここまで来ると自分でも潔く感じる。
ラッカーは前日にハンズに出かけてエヴァと見比べながら一番近い色を選んだ。前述の通り紫にさえすればこの空き箱エヴァですらキチンとエヴァになるのだと僕は信じてやまない。
数日前に僕の家に来ていた知人が、空き箱エヴァを見て「このゴミなに?」と当たり前のように僕に尋ねた。「エヴァだよ」と僕は言い切ったが、雨降りの日に「雨なんて降っていない」と言うような何か悲しい響きがあった。
紫色のエヴァ完成
ラッカーが乾くまでの間はエヴァを研究しつつ、エヴァっぽい書体の「スモークタン」を食べつつ時間を潰した。このスモークタンは105円なのだ。しかも、美味しい。先週からはまってかなりの量を食べている。
焦らずじっくりと乾燥させた。夕暮れが迫った頃、紫色になった空き箱エヴァが完成した。 でも、う〜んエヴァじゃない。では、何か? と問われれば困るけれど、エヴァにはもう一歩遠い。しかも、その一歩は劇中のエヴァ並の大きな一歩だ。
さらにリアルに
紫だけではエヴァに遠かった。そうなることは事前に予想がついたので、もう一色エヴァっぽい緑色を買っておいた。似顔絵を書くときなどはポイントなるところを目立たせて書くそうなので、紫と緑さえあればきっと空き箱エヴァもエヴァになると信じてやまない。
エヴァの登場人物の一人に赤木リツコという人物がいる。彼女はエヴァンゲリオン開発責任者であり白衣を着ている。彼女が憑依することを祈り、僕も白衣を着てみた。ちなみにこの白衣は以前働いていた会社のゴミ捨て場で拾った物だ。実はテーブルも拾い物だ。エコだ。そして、今僕が作っているのはエヴァだ。ダジャレだ。
緑を足しているのエヴァにならない。腐っても鯛ということわざがあるがそれと悪い意味で一緒だ。ゴミはゴミなのだ。焦ってきた。滑り止めで受けている学校なのに全然試験問題が解けないときのような体に悪い汗が流れた。色を足すべくお店に走った。
色を足してエヴァに近づける
近所のプラモ屋に走り赤と黒の塗料を手に入れた。これできっとエヴァになるはずだと言う期待を胸に秘め色を塗った。それはまるで砂漠を彷徨う遭難者がオアシスを求めるがごとく。
赤の塗料を塗り、黒の塗料を塗りでどうにか空き箱エヴァは本当のエヴァに近づいた気がした。すべてを塗り終わり乾かしている間にチラッと空き箱エヴァを見ると「おお! これは!」と思った。
ようやく空き箱エヴァの完成だ。