ノーパンがフィジカル面に影響することはボウリングで立証できた。
しかし、肉体的な変化よりも印象に残っているのは「あ、きっとおれ次もストライク出すな」と感じたことだった。そしてその予感の通りストライクを連発した。
もしかしたらノーパンは肉体だけではなく精神面でも眠っている能力を覚醒させるのではないだろうか。いわゆる、心眼が開くという状態である。
そんなノーパン効果=第三の目を検証したい。(林 雄司)
試すのは1000円ガチャガチャ
ノーパンとパンツ有りの状態でどちらがいい物を出せるかを確認するのだ。
心眼を開くとまで言っておいて1000円ガチャガチャである。「モヤモヤさまーず」というテレビ番組でたびたび登場して注目を浴びているあれだ。テレビで見てやりたかっただけだろうと指摘するむきもあるだろう。それに対する答えはイエスだ。
自分がやりたいことにこそ最高の集中力が出せる、とは別に誰も言ってないがいま思いついたセリフである。
じゃあまずはパンツ有りの状態で挑戦してみよう。
縄文時代だったらお宝だけど 鏡だ。神話に出てくる三種の神器のひとつに鏡があった。だが僕は縄文人ではないので鏡はあまり嬉しくない。100円ショップで買ったものを持っている。すがすがしいほどの三振だ。
やはり、パンツに縛られていては現代の宝を手に入れられない。パンツを脱いであらためて挑戦しよう。
ノーパンは春の夜
パンツを脱いで外を歩くときの感じはどういえば伝わるだろう。
開放感と不安感、頬をなでるひんやりとした風、背徳と誇らしい気持ち。新しい学校で開かれた歓迎会のあと、ひとりで乗る夜の電車みたいな気持ちだろうか。 あとズボンの縫い目が直接あたって痛いよ。
ボタンフライの隙間に空間がある。緊張感が背筋を伸ばす。凛とした気持ちでガチャガチャに挑戦しよう。
ノーパンだといいものが出た
鏡に比べるとかなりの進歩だ。電気を使っているし、液晶もある。おまけにデジタルだ。鏡が紀元前の技術だとしたら、これは20世紀だ。パンツを脱ぐことで宝が2000年進化した。
結果
ノーパンで心眼が開いたのか、ただの偶然か。これだけの結果で結論づけることはできない。だた、この1回に限ってはノーパンのほうがいいものが出たことは確かである。
ノーパンだとお金持ちになれちゃうんじゃないの
この状態で宝くじを買ったら当たるのではないか。どうしよう何億も当たったら。一生ノーパンでいい。もうパンツはかない。勝新太郎みたいなことを思う。
買ったのはスクラッチの宝くじ5枚。1枚200円、1等が20万である。何億も当たったらどうしようと夢見ておいて手堅いのを買っている。ホームランを狙う気持ちでヒットを狙う作戦である。
………。
結論から言うとこのリーチがピークだった。
あとはかすりもせずに5等(ビリ)の100円が1枚当たっただけだ。 比較のためにパンツを履いてもう5枚買ってみたが、やはり5等の100円が当たっただけだった。
ノーパンは金もうけに使ってはいけない。そう教えてくれているのかもしれない。と思って悔しさを紛らす。
パンツを脱げばいつでもゴールデンウイーク 楽しかった。直接ズボンをはいて街に出るだけでこんな新鮮な気持ちになるなんて。いつもの街が知らない街のようだ。ゴールデンウイークはきょうでおわりだけど、パンツを脱ぐだけでいつでもゴールデンウイークだ。