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とくべつ企画
 
激厚!ホットケーキとステーキで食いしん坊万歳

今回「とにかく「激」なものを集めよ!」との指令が下されたとき、真っ先に思い浮かんだのは「激厚な食べ物」だった。

「分厚いステーキ」に「分厚いホットケーキ」。その厚みが醸し出す“ぜいたく感”“ごちそう感”を存分に味わってみたい。

ということで激厚な食べ物に照準を定め、ハンティングしてきた。

(text by 榎並 紀行


 


横浜の激厚ホットケーキ

まずやってきたのは神奈川県横浜市にある「SON JIN」。横浜市営地下鉄のセンター北駅からほど近い場所にある、地元で人気のカフェだ。

地元のマダムに大人気

ここに「超激厚」のホットケーキがあるという噂を聞きつけやってきたのだが、メニューには「ホットケーキ プレーン」と書いてあるだけだった。ことさら「激厚」を強調するネーミングやキャッチが付けられているわけではないが、「焼き上がりに30分程度かかります」との注意書きが添えられていた。激厚すぎて、時間がかかるに違いない。

ワクワクしながら待つこと30分。これまでに見たこともない驚愕のホットケーキが姿を現した。

どーん

この迫力。しばし言葉を失った

これはたまげた。冗談としか思えないこの厚み。
しかしこれ決して奇をてらったモノではなく、食べてみると非常においしいホットケーキ。

中までしっかり火が通っている

中も生焼けということは全くなく、見事に均一に火が通り、じつにしっとりした食感。マスターの職人芸がなせるワザだ。

「食べても食べても減らないホットケーキ」。そんなおとぎ話みたいな食べ物が実在するなんて思いもよらなかった。

ぜいたくな厚みに歯を立てる度、襲ってくる幸福感。それを存分に味わうことができた。

完食

ゆっくりと時間をかけて完食。ずいぶんボリュームがあったと思うのだが、ぺろりとたいらげてしまった。もう一枚くらいいけそうだが、もうひとつの激厚メニューのため、胃袋に余力を残しておくことにした。

夢の「激厚ステーキ」

「厚いビーフステーキ」

文字に起こしただけでよだれが出てきた。これほどまで端的にごちそう感を漂わせる日本語が他にあるだろうか。幼いころ我が家では「ビフテキ」のごちそうとしての地位は「最上級」といっていいほど高かった。それもあり、ごちそうといえば「ビフテキ」という刷り込みは非常に強い。

しかし、ホットケーキと違い、分厚いビフテキは値が張る。お店で食すとなると目玉が飛び出るような金額だ。さすがごちそう。

そこでスーパーの安い肉で夢を実現することにした

ということでやってきたのはスーパーの精肉量り売りコーナーだ。ここで安い肉を調達する。

もっとも安いオーストラリア産ステーキ肉を購入

オーストラリア産のステーキ肉を3センチの厚さにカットしてもらった。お手元に定規があれば3センチを測ってもらたい。ステーキ肉としてはかなりの厚さになるはずだ。

281gで1124円。このボリュームにしてはリーズナブル

さっそく購入した激厚牛を自宅で調理してみる。

きっちり3センチ

しかし我が家にある調理器具といえばディスカウントショップで買った安物のフライパンのみ。こんな大物をうちの雑魚みたいなフライパンで焼いていいのか。若干の不安がよぎる。

「えっ自分すか」(フライパンの声)

いや、やればできる

分厚いステーキを焼くときは、表面を強火で一気に焼き上げ、焦げ目がついたらひっくり返して片面を弱火でじっくり焼くのがコツだそうだ。すべて『美味しんぼ』から得た知識である。

完成

人生史上最高のこの分厚さ

そして焼き上がった分厚いステーキ。どこからどう見ても文句のつけようがないごちそう感だ。「おれは肉だ!」そんな強烈な主張が感じられる。

ちゃんと中まで火が通っておりました

で、肝心の味なのだが、正直いうと適度な厚さに切った方がたぶん旨かっただろうな、という残念な感じ。まずくはないが、焼きすぎで中の肉汁が蒸発したのか肉がパサパサしている印象。

しかし、味とかどうでもよくなるほど、分厚い肉をほおばる度に襲ってくる多幸感たるや半端ではない。「肉をほおばる」という言葉がしっくりくるこの肉感。これがごちそうというやつか。

ぺろりとたいらげました

肉を食った。という強烈な満足感とともに食事を終えた。牛さんありがとう。

 

こんなノリノリだったのも束の間

ちなみに激厚ビフテキという贅を極めた翌日、激しい胸やけという形でその代償が返ってきた。あれほどの幸福感を味わいながら、肉はしばらく見たくないと思った。人間というのは勝手なものだ。

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