調査する動物を選定

上野動物園にはものすごい数の動物がいるので全部を調べるのはムリがある。 なのでまず動物園の人にどんな動物が主に人気か聞いて、その動物のみを調査しようと思う。

案内所「人気の動物ですか、そうですねぇ・・・」

小柳「ゴリラとか結構押し出してますよね？」

案内所「そうですね、ゴリラは割と人気がありますね」

「それにいまはマレーグマが最近赤ちゃんが公開されたので人気がありますよ。 あとフォッサというマダガスカルから来た動物が日本初公開で注目されてますね」

なんだか結構マニアックな答えが返ってきた。特にフォッサってなんだろう。 まるで知らないアイドルがいつのまにか大人気になってたみたいだ。

相談員「うーん・・・ペンギンとキリン、ゾウぐらいじゃないでしょうか」

「あとは最近で言うとハシビロコウとか・・。でも統計などは取ってませんし私は日中に園内を見て回れないので お客さんが何をよく見てるかとかはよく分かりません」

さっき案内所の方に聞いた動物が全然でないのでそこら辺を聞いてみると、

相談員「あーゴリラ、ゴリラは最近子供が生まれたのでそれに対する問い合わせはありますね。 マレーグマはいやちょっと・・・特に問い合わせはないです。フォッサ？いやーフォッサはねぇ・・・ 一部のマニアから電話がかかってきたことあるけど人気はそんななぁ・・・」

となんだか歯切れが悪い。あれ？

とはいえ調査する動物は決まりました。以下の７匹です。

　1. レッサーパンダ
　2. ゾウ
　3. ゴリラ
　4. マレーグマ
　5. ペンギン
　6. キリン
　7. フォッサ

これらの動物を、

　1. 観客数（計測時間は１０分間）
　2. 観客の興奮度
　3. 観客の観覧時間
　4. 関係者の評価（案内所、相談員おすすめか）
　5. グッズとして売られているか

の各５項目で判定していく。

ちなみになんで名前の出てこなかったレッサーパンダが入ってるかというと、 パンダがいた檻に後釜として入ってきたのがレッサーパンダだから代わりとしてどうなのかという理由です。

調査対象１：レッサーパンダ

パンダ繋がりでジャイアントパンダと同じ場所で飼育されてるレッサーパンダ。 いくら同じパンダとはいえそれはどうなのという感じもしなくはないが、かわいさでは 負けてないはず。

やはりジャイアントパンダに比べるとどうしても苦戦。 当日は雨という天候不良もあって、ぽつりぽつりとしか人が来ない。

子供といえばなんでもハイテンションでおなじみなのに、特に騒ぐこともなく通り過ぎた。

なんだかレッサーパンダが不人気みたいな結果になっちゃったけど、この日は大雨のため屋内で寝っぱなしだったからかもしれない。

なので時間やタイミングによってだいぶ違ってくるのだと思う。（それを言うとこの調査の意味が危ういんですが）

といった感じで調べていきます。

調査対象２：ゾウ

どこに行っても人気の動物トップ５があるのなら、必ず３位以内には入ってくるだろう、ゾウ。上野動物園でも展示スペースが広く、イチオシ感が強い。

ただ巨体ゆえあんまり動かない印象もあるので、大人気！なイメージがあんまり浮かばないけど、そこらへんどうなのだろうか。

さっき動かないとか言っちゃったけど、この日はプールでめちゃくちゃはしゃいでた。間近で動くゾウはとてもおもしろくて、観客がぜんぜん離れない。

一挙一動に「おー」という歓声もあがったりしてボルテージも最高潮。これは人気でるわぁ。

調査対象３：ゴリラ

上野動物園の入り口前にはパンダとゴリラの形にカットされた植木があったり、ゴリラの顔ハメがあったりと、上野動物園全体では実はゴリラを人気者として押してると思う。

動物園でのゴリラの行動はだいたい食うか寝るかぐらいしかないのだが、このときちょうど雄ゴリラが雌ゴリラにアタックしてフラれたらしく、その雄ゴリラの挙動に爆笑が起こっていた。

サラリーマン風の男性なんかは、電話に「ゴリラもう少し見てから行くわ」と連絡していたぐらいだ。

調査対象４：マレーグマ

案内所おすすめの動物マレーグマ。人気動物としてはかなり意外だけど、赤ちゃん誕生効果はパンダを吹き飛ばすほど強いのか。

「カワイイねー」という声が随所から聞こえてきて、動物の子供はやっぱり人気。観客殺到という程でもないけれど、しばらく見ていたい魅力がある。

あと飼育員がずっとスケッチをしていて、案内所の人含め園全体での評価の高さも伺える。ということにします。

調査対象５：ペンギン

動物園でも水族館でも常にそこそこ人気者のペンギン。それゆえ一番人気とはあんまり思いにくかったりしちゃいますがどうなんでしょう。

いつも混んでるイメージのある上野動物園が閑散とする程の雨が降る中で、３０人という数は割と多いと思う。

ただ通り道だから、というのもあるかもしれません。「ペンギンかわいいー」と言いつつそのまま素通りする人もいたので。

かわいい、でも見ない。そんな楽しみ方もあるのか。

調査対象５：ハシビロコウ

そのルックスとあまりの動かなさでここ数年のうちに一気に人気が出てきたハシビロコウ。

動物園で鳥類（ペンギン除く）といえば言ってしまうと脇役。もしハシビロコウが一番人気なら鳥類の大革命である。

うーんやはりこの大雨ではきついのか。

ハシビロコウ自体まったく自己主張しないので、なにがいるか分からないまま通り過ぎる人もいた。

晴れた日ならじっくり見るところなんだろうけど、雨ではそうもいかないか。

調査対象６：キリン

キリンもまたゾウやペンギンのようにどこの動物園にもいる人気動物の代表格。代表格すぎてあまり意識したことなかったけど、あんなに首の長い生物がいるというのは確かにおもしろい。

雨のためキリンは屋内展示。それが逆に良かったのかやってくる人はそこそこいる。ただキリンを見に来るというよりは雨宿りがてらに通りかかるぐらいの様子。

調査対象７：フォッサ

いったいどんな動物なのかまったく正体不明のフォッサ。その展示場所は東園の表門から入って一番遠い端っこにあった。

フォッサという動物自体はどちらかというと地味系動物かもしれない。

観客も写真に写ってる女性のみ。あんまり誰も来ないのでカウンターを押すのも忘れてた。

ただこの女性、かなり長時間フォッサをみていた。僕が来る前からいたし、計測時間中もいて、帰るときもまだいた。

一番人気は「ゾウ」

最後の方は天候不良でお客さんがすっかりいなくなってしまったりと、調査としてはかなりボヤーっとした内容になってしまった。とはいえ全体的に振り返って一番人気を決めるなると、やっぱりゾウかなと思います。

理由としては、

　1. でかい（それだけで子供は興奮していた）
　2. 動物としてかなり有名。王道の安心感
　3. たまに遊んだりする動きがあって楽しい
　4. 展示スペースが広いのでどこからでも見れる
　5. 表門から近いからすぐ見れる

特に東園か西園かの違いは大きく、表門から遠くなるほど観客は減っていった。動物園としても見せたい動物を前に持ってくるだろうからイチオシなのだろう。

個人的にはゴリラと言いたいところではあったが、過去にゴリラを４時間見てた経験から、主に食うか寝るかしかしないことも知ってるので、落選となりました。