デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


フェティッシュの火曜日
 
スリバチ歩きのたのしみ

4.川跡を辿る旅がたのしい

スリバチというのはたいての場合は川跡なので、かつての川を想像しながら道を歩くという楽しみがある。


ちょっとくぼんでる

矢印で示したのは、JR大塚駅の西、山手線の線路際のあたり。会長の皆川さんが地図を睨んで、ここに小さな川跡があるに違いないという。

というわけでやってきた

やってきたのはちょうど川のはじまりではないかと思われるところ。ここから、川筋を推測しながら歩いていくのだ。


この道はほんとに川だったのかな?

源流と推測したところから川跡を下るのはとても楽しい。この道でほんとにいいのかな?とどきどきしながら、川跡の証拠をさがしていく。

この苔むしたジメジメ感

多すぎるマンホール

証拠と思えるものが次々見つかっていく。そして下るにしたがって道幅がだんだん広くなっていく。

さっきよりだいぶ広い

これはもう絶対川跡だ。そしてとどめにこの公園。


手押しポンプ!

公園は川上よりも一段低いところにある。かつてはここから湧き水が出ていたりもしたかもしれない。


川幅はどんどん広くなり

やがて、麓の大きな川(谷端川)の跡に注ぎ込んだ

辿ってきた道も、そして注ぎ込んだ先の道も、いまではただのコンクリートの道だ。

でもかつてそこに水が流れていた(今でもちょっと痕跡がある)と思うだけで、とてもうれしくなる。町の中に、自分だけの道を発見した気分になるんです。

ふだんとタテヨコが逆の旅

参加して思ったのは、知ってると思ってたはずの場所を、実は知らなかったということ。

ふだん歩いている大きな道は、なるべく高低差がないように、山にたとえると尾根の上に作られている。しかしスリバチフィールドワークでは、わざと尾根と直交する向きにのぼりくだりする。そういうことってふつうしない。だから知らない場所ばかりめぐることになる。

歩き方を変えると、見える景色が変わる。なんだかまじめくさったこと言ってますが、そんなことを思いました。

東京スリバチ学会ブログ
https://blog.livedoor.jp/suribachi/


< もどる ▽この記事のトップへ  

 
 

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.