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ひらめきの月曜日
 
辛いぞ、勝浦タンタンメン紀行

最後は、鴨川市まで移動することに。
「なぜ鴨川?」かというと、発祥の店とされている店が、鴨川に移転してるから…、
という、町おこし的には、ややこしい事態になっているからなのだった。
ちなみに勝浦の「タンタンメンリスト」には、一応掲載されている。

元祖の店が、基準値だろう、
やっぱ押さえとかなきゃ、一体どんな味!?と思いながら、車をかっとばす。



「江ざわ」は、畑の中の道ぞいに、ぽつんとあった。
でも駐車場は広々。
有名店だから、混むときは大変に混むのだろう。

「何にしましょうかね」
「基本のタンタンメンと…」
「あと大辛、っていうのがあるけど」
「大辛!?」
「大辛、ヤバいかなあ」
「……でも、せっかくだから、その2つを頼んじゃうか」
「ちょっと怖いけど…」


来た来た、タンタンメン。これが元祖!

 

こちらは大辛。匂いをかいでみたら、フウウウウッとラー油の刺激臭がした。
理科の実験並の衝撃が、鼻を突く。


さあ、食べてみるぞ。

「……普通の辛さのは余裕だし、大辛も意外と食えますね」
「ラー油たくさん使ってるはずなのに、やっぱり、さほど油っぽい感じしないねえ」
「辛いけど、セキは出ないね」
「セキが出ないのってなぜだろう。私たちが慣れたのかなあ」
「でもやっぱ食べてると、身体があったかくなってくるね」
「ていうか、背中が痛くなってきた(笑)。辛いものの食べ過ぎかも。美味しいんだけどね」
「あと今日、けっこう食べてるはずなのに、あんまりお腹がふくらまないね」
「辛いものって、脳があんまり『食事!』って認識しないんじゃないかなあ」
「そうか?」
「んー」
「でも変な感じな腹具合だねえ」
「辛いもの食べ続けて、テンションがおかしくなってるのかなあ。帰ってから写真見直したら、『こんなもん食っちゃったのかよ!』ってビックリしないかな あ」
「どうだろう、ワカラン」

そう思って、残ったスープをパシャリと撮った。


今、見てみると…尋常じゃなく辛く見えるんだが

いや、これが結構イケるんですよ。

ちなみにこのお店でも、常連さんは「辛さおさえめで、コショーをかけて、ミニ丼つけて」と、アレンジして食べていた。
ストロングスタイルのタンタンを食べるのは、観光客だけなのかもしれない…。

勝浦タンタンメン、おすすめです

帰路、どこの店が良かったか話し合ったのだが、全員一致で、1件目の「はらだ」が好き、という結論に達した。
あの独特な辛さ。絶対に家で再現出来ないと思う。

何て説明すればいいんだろう。時々食べたくなる、絶妙な、特徴のある味。『天下一品』みたいな立ち位置のラーメンだったのだ。

東京進出して欲しい。でも、あの取り皿を快く出してくれた地元のおばさまには、そんな野心はないんだろう…。
ああいうのがリアルなB級グルメなのかなあ、と思いながら、「夕食はせっかくだから海鮮!」と、一応グルメサイトを検索。
高得点のお店に、「もうラストオーダーだよっ」と冷たくあしらわれ(海沿いの店は、閉店が8時とか、やたら早いのです)、今度は地域コミュを見て、情報 ゲット。
やっとありついた美味しい食事を食べながら、
「インターネットで情報探すのって難しいね」「インターネットにはあんまり欲しい情報が載ってないね」という、ものすごい結論に達した一行なのであった。

例えば今回、「はらだ」が一番好みだったけれど、他にも20数件、
あるわけだ。全件食べてみたいけれど、制覇するのは、個人の週末旅行では、正直、ムリだ。

結局……結論は出ないので、「出会った店とご縁があった」と考えることにする。
皆様、とりあえず私は、「はらだ」レコメンします。辛いよ!

私たちが夜に行ったのは、九十九里の「望月」というお店でした。地域の名物、焼き蛤もあったけど、普通の刺 身の定食が美味しかったよ。いわしのつみれのお吸い物、良かった…。店員さんも感じ良かった…。

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