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ロマンの木曜日
 
プロレスマスクは非日常の入口

プロレスのテンション≒マスクのテンション

インタビューの後半の前に、熊猫さんに呼び出されてうかがった2つ目の大会を紹介したい。「住みたい東京の街」常連の街・吉祥寺の少し先にある小金井市。新宿から電車でわずか30分の距離ながら、ほどよくローカル。そこの公園が会場と聞いたのだけど…公園?


入り口から徒歩10分。こんな林を抜けてくと…。
よく見ると青いビニール小屋と人だかりが。


林を抜けると…あっ、プロレス会場だ!…だよね?

こんな感じでお客さんは観戦してます。あと通りがかり多数。


今回熊猫さんに呼ばれたのは「nkw」という学生と社会人によるアマチュアプロレス団体。ちなみにnkwは「貫井(小金井市の地名)草レスリング」の略です。以前の記事「広島から来たプロレスラー」で今全国に様々なローカル団体が出来てる、という話は聞いてたけども、具体的にはこんな感じだったのか!「草」と「プロ」って背反してる気がしないでもないけども、草プロレスというキーワードはいいなあ。すごくいい。


リングでの攻防もありますが
ほとんどの試合はすぐ外に出ちゃう。


時には泥にまみれ、
さらには川にも突き落とされる。


ちなみに右上の川から現れた泥田坊みたいになってるのは「俺の決めポーズを考える」などに登場いただいた澤宗紀選手です。いつの間にこんなハードコアな試合を…。皆ヤンチャ過ぎ!非日常だなあ。やってる方も非日常なら、見てる我々も相当引きずり込まれてるわ。

さて熊猫さんのお話の続き。現在はプロレスラーのマスク製作以外の依頼もあるのだという。レスラー以外でマスクが必要な人というと…。


「プロレス以外をやるようになったのが、名古屋の試合会場に飾ってあった自分のマスクをものまね芸人のリトル清原さんが見て気に入ってくれて。それで芸能関係で『マスク頼みたい』ってお仕事いただくようになったんです。それから芸人さんとかTV番組用とかで作るようになりましたね」

−−ああ〜、選手以外でもそんな需要があるんですね。

「あとは今日みたいな社会人プロレスとか。最近だとアイドルの応援とか行くファンの人からも発注あったりしますね。これ被って最前列でオタ芸とかやるんですよ」

−−アイドルのライブとかで!そりゃ覚えられるだろなあ。

「あと顔見えないから吹っ切って踊れるというのもあるみたいですよ。ある意味プロレスと同じで」

−−いい意味で人が変わるというか。

「かぶれば違った自分になれますよね。恥ずかしがり屋の人も喋れたり。自分も見えないのをいいことによく喋りますよ(笑)」

 

なるほどなあ。普段からプロレスラーになりたい、と思っていても、じゃあ人前出ると即アピール出来るとは限らない。スイッチを入れる装置としてのマスク、というのはあるのかもしれない。


撮影班もレフェリーも選手も全部マスク、なんて試合も。

熊猫さんのブランドを愛用してる選手のおふたり。


さすがに「会社の営業が苦手でマスクがあれば話せるんですけど…」とかは難しいけど、場の空気を切り替えるアイテムとしては他に使う場所はいくらでもありそう。

「プロレスや芸人に限らず、手軽な変身願望をかなえるグッズとしていいと思うんですよね。もっと気楽なアイテムとして使ってほしいんですけど」

−−遊び道具くらいの感じで。

「自分のオリジナルマスクで『Beer★Boyz』てのがあるんですけど、これなんか飲み会とかビアガーデンで被ってくれたらいいのになあ、とか。」


こちらがBeer★Boyz。色からしてビール色!
ビアジョッキ型で、取っ手もついてる。

「あと最近だとブログやってる人で、顔出ししたいけど出来ない…とかそういう人いるじゃないですか。そういう人なんかいいと思うんですけどねー、オリジナルマスク」

−−ああ、そう言われると自分のマスク欲しくなりますね、ライター用マスク(笑)。

「欲しいでしょ?じゃあちょっと出しちゃおうかな…」

−−なんすかなんすか!


と、熊猫さんのバッグから取り出されたのは…。


うわー、これはもしかして…。


まごうことなきチャンピオンベルトじゃないですか!


巻くとこんなサイズ。まさにチャンピオン!

−−うわあ、すっげー!!

「この日のために仕込んできたんですよ!最後に『いい取材だったな!お前は記者のチャンピオンだ!』とか言って渡そうと思って(笑)」

−−ちょっとこれは鳥肌立ったなあ。ベルト作ってるのはHPで見て知ってたんですけど。

「普通チャンピオンベルトって金属製で、発注すると何十万かかっちゃうんですよ。それでたまたま生地屋に行ったら鉄っぽい皮があって、それで試しに作ったらなかなか面白いな、と。それから作り始めましたね」

−−見た目ポップでいいですよね。

「加工もしやすいし、金属に比べて色もわかりやすいですしね。紅白なんかわかりやすいんでお祝い事なんかの時持って行ったりしてますよ」

−−しかし…すごいなあ。

「ふふふ。デイリーポータルZのチャンピオンで回してください!」


寄ると生地の感じが分かるかと。

いろんなお祝い事に使えそう、たしかに。


しかしマスクといいベルトといい、これらのアイテムはテンション上がるね!別に自分が試合するわけでなくても。そんなマスクやベルトならではの高揚感を、お笑いだったりお祝い事だったりに持ち込んでいる熊猫さん。今後もいろんな角度からのアイデアで楽しませてくれそう。もちろんプロレスラーの選手用マスクも!


最後に2王者記念撮影。何の王者かは知らないが!


あらためて、プロレスはやるのも観るのも非日常なら、マスク被ったりベルト巻いたりするのも非日常。そこへダイブするスイッチとしてのマスク…いいなあ。世の中全員、1人1マスクな社会になれば面白いのに!


いやー、テンション上がるわこれ。メガネさえズレなければ!

選手が川に落ちたぞー!追えー!

観客移動型エンターテイメント

後半紹介したnkwですが、選手が泥山や川に移動するたびに観客も大移動するのがシュールでした。ただ待つのではなく、自ら楽しみに行く姿勢は大事っすよね。でもリングに誰もいないのにひたすら話し続けた実況の人が一番偉かったと思います。


協力

PANDA★ROCKS

アイスリボン

nkw

DDTプロレスリング

格闘探偵団バトラーツ

(順不同)


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