鶏のムネ肉が強過ぎやしないか

野菜を計ってみると今度は当然、肉も計ってみたくなってくる。僕は日頃から「鶏のムネ肉」の安さが気になっていた。あれだったら下手な野菜よりもずっと安いんじゃないだろうか。

しかし、肉でもこんなに安いのは「鶏のムネ肉」だけで、その他の肉はやはりそれなりに高い。参考までに「カレー用豚肉」はこんな感じだ。

圧倒的だったムネ肉に比べて「わりと常識的な数字が出たな」と思った。これならカレーの中の他の具（ジャガイモなど）と比べても面目が立つ。でも、僕はもうカレーの中には、ムネ肉しか入れないかもしれませんが。

次はソーセージ等の加工肉を計ってみる。スーパーの中では高級ソーセージとして印象の強い「シャウエッセン」と、貧乏食の代名詞とも言える「魚肉ソーセージ」だ（貧乏な学生が魚肉ソーセージばっかり食べている漫画を読んだことがある）。

なんとおどろくことに、シャウエッセンと魚肉ソーセージの間に大きな差はない。シャウエッセンが意外と安く売っていた、というか、魚肉ソーセージが思ったより高かった、と言うべきか。正直、混乱している。

和の食材はどうだ

油揚げやチクワなどの「和」の加工食品も計ってみた。売場にはいろんな種類のものがあるが、一番安いやつをチョイスしている。

この辺の食材、一般的にはリーズナブルな印象がある食べ物だと思うが、油揚げ（105g）は、「カレー用豚肉（101g）」とたいして変わらないし、チクワ(78g)は「シャウエッセン（81g）」と同じぐらいだ。油揚げの味噌汁も、豚汁も実は同じくらいの原価だった。

和の加工食品、ちょっと肉と渡り合うには、分が悪いんじゃないか。僕は風流な珍味、くらいの位置づけと考えることにしよう。

しかし、この次に計った食材は、この二者よりも、遥かに軽かったのだ。

ペラッペラ！あまりにも平面的でわかりにくいが、ハカリの上には海苔が5と3/4枚載っている。「ご飯のオカズが海苔だけ」なんて状況は、かなりさみしいと思っていたが、全然そんなことはない。超高級食材だ。そういえばラーメン屋なんかでも、海苔のトッピングはけっこう高い気がする。