洞窟内に潜入!
さて、いよいよ「ハニベ巌窟院」のメイン、洞窟の入口にやって来ました。いきなり怪しさメーターがレッドゾーンを振り切りまくっていますが……おそるおそる入ってみると。
中はこんな感じ。かなり広く、薄暗い洞窟内にチョロッチョロッとライトアップされた像が展示されているのですが、やはり全然統一感がありません。
コレは武蔵坊弁慶の『勧進帳』とかかなぁ……?
「商売繁盛の願いを叶えて下さいます」という大黒様がいたり。
授業参観で必要以上に気合いを入れて来てしまったお母ちゃんばりに真紫のパーマが印象的な仏様(の頭)があったり。
こちらには古代文明の遺跡とかに描かれていそうな謎の壁画。
ちょっとエロティックなムード漂う「ミトゥナ像」。ヒンドゥ教の美術作品らしいです。
これもインド系の像でしょうか。……それにしても、この踏みつけられている人の顔。
み、宮城くん……!?
洞窟内に作られた池には、人面魚の像が。
しかしコレ、人面魚というよりは懐かしの「シーマン」なんじゃ……と思って、シーマンの画像を検索したら、頭の触覚までソックリでした。どうしてこんなところにシーマンの像を作ってしまったんでしょうか。
……考えるだけ時間のムダですな。
このちんちくりんなガキ、誰なのかなー? と思ったら……お釈迦様でした。生まれた直後に「天井天下唯我独尊!」といった様子を表現しているようです。
顔をアップにしてみると、なんとも猟奇的なニオイが……。将来、とんでもない事件を起こしちゃいそうな、尋常ではない眼をしていますよ。
こちらもお釈迦様。六年間の苦行をしている時の像でしょうね。それにしてもさっきのガキが成長するとこんな感じになっちゃうのか。
作風が幅広いというか、ブレまくってるというか……。
洞窟内に広がるトラウマ感満点な地獄絵図!?
さて、洞窟探検もここからが本番! (ボク的には)メイン展示の「地獄巡り」です!
牛頭馬頭(ごずめず)と思われる門番に挟まれた「地獄門」をくぐるとそこは地獄! この先には恐ろしい光景が繰り広げられていますよぉ〜。
地獄の車にひかれて思い知ることになる
恐ろしい鬼が転がしてるこの地獄車、車輪にトゲトゲがついててものすごく痛そう。
ひかれた人はバラッバラになっちゃってるし、恐ろしいことこの上ありません。
こちらは「食物を粗末にする罪」。この罪を犯した人は
地獄で鬼がきねでつく
ドスーンと杵の一撃をくらって身体がヘコッと曲がっちゃってます。イヤ、食べ物を粗末にするのはよくないとは思いますが、なにもここまでしなくても……。
さて、つづいて「悪だくみ」をした人はどーなっちゃうんでしょうか!?
くもの巣に引っかかり骨まで
意味はよく分かりませんが、とっても非道いことをされちゃいそうな雰囲気ではあります。
こちらは「舌先三寸で人をたぶらかした罪」。ひぃーっ、舌がエライことに! 若干、辛子明太子を一気食いしているようにも見えますが。
はたまた「闘争にあけくれた罪」にはこんな仕打ちが。
三すくみ 蛇は蛙を喰い 蛙はなめくじを喰う なめくじは蛇を殺す
抽象的すぎてよく分かりません……。そもそも蛇と蛙は分かるんですが、なめくじはどこにいるんでしょうか。蛇に巻き付いている、巻きグソ的なものがそうなんですかねぇ?
なんにせよ、この蛙に喰われかけている真っ黄色い人の姿には戦慄せずにはいられません……。よく見るとすごくマヌケですけどね。
写真はフラッシュをたいているのでわりと明るいですが、実際にはものすごく薄暗い中で突然こんな像が現れるので、珍奇に見える像でも結構怖いんですよ。子供だったら泣いちゃうくらい。
それでも、こっちの予想を平気で裏切りまくりなスゴイ像がどんどん登場するので次を見ずにはいられないという。「イヤよイヤよも好きのうち」的ビミョーなワクワク感……。こういうのが珍スポット巡りの醍醐味ですよね。
もちろん、閻魔大王もいますよ。クワッ!
「へび地獄」
うーん、大変なことになっていますが、もはやどんな悪いことをしたのか説明はナシ。
こちらは「調理室・若鬼のコックさん」。
「コックさん」なんてかわいく書かれてますが、調理している食材は……。
こちらは和やかに食卓を囲む鬼たち。すごく楽しそうですけど、お皿に盛りつけられているのは耳とか目玉とかです……ギャーッ!