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ひらめきの月曜日
 
石集めは切手と並ぶ趣味だ


世の中には色々な趣味をもった人がいるもので、石を集めるのもそのひとつである。「え、石でしょ? 集めてどうするの?」そう思うかもしれない。僕もそうだった。

奇石博物館を訪れるまでは。

榎並 紀行



石の会への誘い

「富士山のふもとに面白い石を集めた博物館があるので見に行きませんか?」林さんからそんなお誘いを受けたのは先月上旬のこと。これまで石に特別注目したことはなかったが、何となく面白そうなので同行させていただくことにした。

当日、待ち合わせ場所の東海道新幹線「新富士駅」に集まったのは自分を含め4人。ここ最近では類のない規模の取材となった。取材対象は石である。参加メンバーは

・数年前から奇石博物館に目をつけていたという林雄司氏
・子供には切手より石を集めてほしいという安藤昌教氏
・ここ最近、石ブームが加熱中との大北栄人氏

デイリーポータルZを代表する石好きの面々だ。「何となく」で来てしまったが、こんなメンツを差し置いて自分が記事を書いていいのか。


また、顔ハメにも目がない面々

しかし、特に思い入れがないからこそフラットな目線で石の魅力を伝えられるのかもしれない。そういう編集長判断だろう。デイリーポータルZ・石の会の広報として、しっかり魅力を伝えたいと思う。

 

「富士山の石」タワーに興奮

そんなメンバーの興奮をいきなり掻き立てるものが駅前に現れる。


ガラスケースの中にあるのは
全国の○○富士から集めた石

それを接着剤で固めてある
全国に富士山がこんなにあるんですね

この石のタワー。なんと「富士」の名を冠する全国の山々から持ち寄られた石により積み上げられたものだ。わけのわからない労力とありがたみに満ちている。

普段なら「ふーん」程度で見過ごしてしまいそうな代物だが、今日の我々は完全に石モードに入っているため、こういったものにも触手が動く。


ちやほやされる石

しかし、こんなのはほんの肩慣らし。目的地である奇石博物館はさらに我々の石好奇心を満足させてくれるはずだ。

新富士駅からタクシーに乗車

運転手さんの話では、奇石博物館行きの客を乗せることは1年に1度あるかないか。かつて走っていた路線バスも廃止されたらしい。メジャーな観光コースから外されてしまったわけだ。まあ石だからなと納得しつつも、そんなとこ取材して記事になるのかという不安がないわけではない。

走ること30分で到着

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